一目ぼれした子猫に会いにいざ譲渡会へ “ビンボー女優”緑川静香が相棒に出会う
女優、モデル、タレントとして活躍する緑川静香さん。「一人暮らしでも猫と暮らしたい!」と意気込み、いよいよ譲渡会へ出向きます。
先約がいた!
保護猫団体の方が笑顔で迎えてくれました。そして譲渡条件などの説明を受け、さっそくチャイティー色のあの子猫を抱っこさせてくれました。
工場の横で野良猫が子猫を生んだという連絡を受け、お母さんと一緒に保護されたそうです。その子猫、最初はバタバタ落ち着きがなく、保護団体さんいわく「この子すごい元気なんですよ~」。
でも、それはすぐに落ち着き、私の手の中でゴロゴロのどを鳴らし始めました。「kうあウィいいいklmっっ!(言葉にならない)」と、この子と暮らせる嬉しさを感じていたら……。
「あの……、実はですね、もう一組希望者がいるんです」
なぬ!!!??? 私の視線の先には、若いご夫婦と小さな子供がいる。
「今まで引き取り希望者が重なったことがなかったもので……。あはは……、どうしましょう? ここは公平にじゃんけんでいきましょうか」
じゃ、じゃんけんっ!? 舞い上がっていた気持ちが一気にピリッとしました。だって私は、じゃんけんが弱い(笑)。
でもやるしかないのだ。意を決して立ち上がる。
相手は奥さま。オーディエンスはルームの常連さんたち。どんな収録よりも、ロケよりも緊張していた。ドキドキではもはやない、バックンバックン、大きく鼓動が鳴る。手も心なしか震えている。深呼吸をする。
「最初はグ~、じゃーんけーん……」「パー!」
目を開ける。相手もパー出している。つまりあいこ。オーディエンスは盛り上がる。もう、ここからはうっすらとしか意識がない(笑)。やってもやってもあいこ。どんだけ気が合うねんってくらい、あいこが続く。確か6回。
運命の7回目。「じゃーんけん……」「チョキ!」相手はパー。
勝った!!!
うれしすぎて気付いたら号泣してました。オーディエンスの皆さんも自分のことのように喜んでくれました。保護団体の方が子猫を手渡してくれた時、私にボソッと呟いてくれました。
「最初からあなたに決まると思ってました。この子がゴロゴロのどを鳴らすなんて、誰にもしたことなかったので。この子があなたを選んだんです」
泣ける~~~。
名前は『チャイ』。会った瞬間から決めてました。この子を一生大切にするんだ……。ここから私とチャイの生活が始まりました。
チャイに出会って
そこから早3カ月が経とうとしております。
美人度が増し、暴れん坊度も増してます(笑)。私の体には生傷が絶えません。初めての女の子だからおとなしいのかと思っていたらオスだったタマやクロよりも元気!
たまにすごい覚醒するので大変だったりしますが、結局は甘えられれば許してしまう、親バカが炸裂してます。あ~可愛い(笑)。
日々戦い、癒やされながらチャイと生きています。猫がいる暮らしって、やっぱいいもんだ!
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