一人暮らしでも子猫は飼える? “ビンボー女優”緑川静香が相棒を探す
女優、モデル、タレントとして活躍する緑川静香さん。ビンボー時代を過ごしていたときから猫がいたという大の猫好き。「一人暮らしでも猫と暮らしたい!」。出会いから一緒に暮らすまでの道のりをつづります。
ビンボー時代も猫がいた
みなさん初めまして。女優やらせていただいております、緑川静香です。
私、じつは保護猫歴24年。ん? 保護猫を飼ってる歴と言った方がいいのでしょうか?(笑)
知ってくださってる方も初めて見たという方もいらっしゃると思いますが、私、幼少期はものすごいビンボーで、他人の家の3畳の物置に暮らしておりました。食べるものは公園の雑草、なんて時期もありました(笑)。
そんな私が猫と出会ったのは7歳の時。間借りさせてもらっている、いわゆる家主が捨てられていた子猫を拾ってきました。
理由は「ネズミ駆除のため」
そう、住んでいた家がすごく古く、ネズミがしょっちゅう歩き回りいたずらをしていたので、ネズミを駆除するためにその子はやってきました。
名前はタマ。3丁目のタマから私が名付けました。7歳の私が知ってる知識を振り絞ったらこうなりました(笑)。ここから私の猫人生は始まります。
タマは子猫、私は子ども、最初はじゃれるタマから逃げ回り、号泣していたのを覚えています。私のことを完全に下に見ていて(笑)、でも常にタマはそばにいてくれて、兄弟のように一緒に育ってきました。タマとの17年間は私にとってとても大きなものでした。
次に我が家にやってきたのは黒猫のクロ。また安易な名前をつけてしまいました(笑)。この子も野良猫ちゃんでした。今も実家で元気に暮らしてます! タマとクロの話は長くなってしまうのでまた別の機会に話すとして、そんな私が最近、新たに子猫を引き取ったのです。
かわいい子猫に一目ぼれ
現在ワンルーム一人暮らし。実家から出てきて2年。当初から猫を保護しようと決めておりました。猫の魅力にやられてから猫のことを色々調べるようになり、毎年数万匹の猫たちが殺処分されているという問題を発見しました。私に少しでもできることがあればと、保護猫を引き取る決意をしたのです。
クロの時もそうでしたが、一人暮らしをしたことによって「もう1匹保護できる」、まずそう思いました。といっても不規則な芸能界ですから、仕事時間も見えない、地方ロケで家を空ける、付き合いの会食も多い、となるとなかなか子猫を引き取るという判断ができずにいました。
SNSで『#里親募集』と検索してはやめる、検索してはやめる、を繰り返していました。そんな時に起きたパンデミック。自粛、自粛、芸能界も自粛、仕事があったとしてもリモート。そのなかで私が思ったのは「この時期なら子猫から保護できるのでは?」でした。
いろんなサイト、SNSを見て応募をしてみる。でも「先住猫がいないとNG」「一人暮らしNG」など、なかなか条件に合う団体さんと出合えなかったんですね。
ある夜、あれは深夜3時くらいでしょうか……。韓国ドラマを真剣に観ていて夜更かししてしまった日です(笑)。ふとベッドに入ってSNSを開きいつものように検索したら……。
ビビビビビッ!
「……いた!」
ほんの1分前に投稿されたばかりの一枚の写真。チャイティーのような薄い茶色の小さい猫。
「か、か、か、可愛いっ!!」
一目ぼれなんて人間にもしたことないのに(笑)、私の胸はドキドキ。あの時の私は、完全に目がハートになっていたことでしょう。
しかも、保護猫団体さんがめちゃ地元! これは運命だ!!
そう思い、すぐさま引き取りたいと伝えようとしたところ、ここの団体さんはメールや電話では一切受付けておらず、直接会いに来てくれた方限定、という条件があったのです。(保護猫と遊べる『保護猫ルーム』を運営しているため)
明日のスケジュールを見る、15時からオーディションの文字。よし、行ける!
運命の日がやってきた。
いざ出陣! といっても地元なので実家に帰る不思議な感じ(笑)。
私の胸は高まっていた「あの子に会える……」
(つづきは10月2日公開予定です)
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