やせてケガをした猫に首輪 手紙をつけて離すと、返事が届いた

吸い込まれるようなグリーンの瞳

 自宅のベランダによく遊びに来た野良猫。猫はやせて、けがもしていた。首輪をつけていたので、飼い猫かと思い、首輪に手紙をつけて離すと、返事が来た。だが、うちの猫ではないとのこと。家の主は見かねて保護することにした。

(末尾に写真特集があります)

首輪につけた手紙に返事

 関西地方に住むKさん宅のベランダに、よくやって来る野良猫がいた。その中に首輪をつけた猫がいた。だが、首輪は汚れ、とてもやせていた。

「半年くらい前から来ていたのですが、首輪をしていたので、よそのお宅の飼い猫かもしれないと思ったんです」

 ある時、首の後ろをけがして出血していたので、Kさんは手持ちの軟膏を塗って、缶詰のフードをあげた。どこに帰っていくのかは分からないが、首輪に「うちに来たので薬を塗りました。差し出がましいようですが、病院に連れて行かれたほうがいいのでは」と書いた手紙をつけて送り出した。

ちょうどあごの乗せ具合がいいの、このベッド

 再びその猫がやって来た。すると、首輪に手紙の返事がつけられていた。

「うちの猫ではありません。うちに来たからちょっと世話をしていただけです」と書いてあった。

 今度は「うちの子にしていいですか」と返事を書いてつけたが、返事はなかった。

看取る覚悟で猫を保護した

 Kさんはこの猫を保護しようと決意した。骨と皮だけのようにやせていたので、看取る覚悟をしていた。

 人を見て逃げるわけではないが、なかなかキャリーバッグに入ってくれなかった。2016年10月、猫の捕獲になれた人に来てもらい、捕獲器でその猫を捕まえた。

大きな目と短いマズルがチャームポイント

 すぐに動物病院に連れて行ったが、やせているだけで、「特に問題ない」と言われた。家に入れると、とても人懐っこい猫だった。「あめちゃん」と名付けた。

ガツガツと食べて巨漢に

 野良猫はいつエサにありつけるか分からない。あめちゃんは外で暮らしていた時からたくさん食べる子だった。Kさん宅に保護されて安心したのか、さらにガツガツとよく食べるようになった。

レディらしくおしゃれしてみたの

 Kさんがごはんの用意をしていると、いつも後ろに来て待っている。「キッチンに立ったら、ごはんだと分かっているんですね」

 どんどん食べていると、体重が一時7.5キロに達してしまった。その後、少しダイエットしたものの、今も6.8キロの大きな猫だ。

【関連記事】犬の散歩途中に見つけた甘え上手な子猫 保護主はメロメロに

渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

sippoのおすすめ企画

家の中に寄生虫!? 完全室内飼いの猫も対策が必要な5つの理由

「家飼いだから安心」と思いがちだが、実は家の中でも寄生虫のリスクは少なくありません。きちんと寄生虫のリスクと対策を学んでおきましょう【ネコも動物病院プロジェクト】

この特集について
幸せになった保護犬、保護猫
愛護団体などに保護された飼い主のいない犬や猫たち。出会いに恵まれ、今では幸せに暮らす元保護犬や元保護猫を取材しました。
Follow Us!
編集部のイチオシ記事を、毎週金曜日に
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。


動物病院検索

全国に約9300ある動物病院の基礎データに加え、sippoの独自調査で回答があった約1400病院の診療実績、料金など詳細なデータを無料で検索・閲覧できます。