涙のダム決壊 タオル必須な号泣できる猫映画3選

 新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言がようやく解除されましたが、すぐに大手を振って好きな場所へ遊びに行けるわけではありません。引き続き3密に気をつけた行動が求められ、自粛ライフもまだまだ続きそう。そこでsippoでは、泣いてストレスを発散すべく“涙活”オシの猫映画をご紹介。

 今回のテーマは「タオル必須な号泣映画」です。

 愛くるしい猫たちに癒やされながらも、涙腺を刺激され、気持ちよく泣かせてくれる映画をセレクトしました。もちろん、家でポチれば、すぐに観られる動画配信作品となっています。さあ、タオルを用意して、観ていきましょう!
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猫派の佐藤 健が紡いだ、出会いと愛

世界から猫が消えたなら

 紹介するのは、猫×イケメンで相乗効果が絶大そうな“女子泣かせ映画”の3本です。

 まずは、「恋つづ」こと『恋はつづくよどこまでも』のドS医師・天堂浬役で女子のハートを調教してしまった佐藤 健の主演作『世界から猫が消えたなら』。こちらでは、ドSな魔王とは真逆の素朴な青年役ですが、観るとこれまたギャップ萌えです。

 原作は、佐藤さん主演の『バクマン。』やメガヒットした国民的映画『天気の子』などを手掛けてきた東宝の名プロデューサー、川村元気。佐藤さんが演じるのは、突然、脳腫瘍で余命わずかだと宣告された30歳の郵便配達員です。

 ある日、自分とそっくりな悪魔が現れ、「大切なものと引き換えに1日分の命を与える」という無茶な提案をしてきます。そこから電話、映画、時計など、青年にとって大切なものが次から次へと消されていく中、最後の選択肢として提示されたのが、彼も飼っている猫でした。

 じつは佐藤さん、産まれたころから、17歳で一人暮らしを始める前まで、ずっと猫を飼っていたとか。映画の完成報告会見では「もし、世界に猫がいなかったら、僕は全然違う人格になっていたのではないか」とまで言っていた生粋の猫派だそう。

 劇中では、レタスとキャベツという2匹の飼い猫に見せる無防備な表情に胸キュンです。果たして、猫はどうなってしまうのでしょうか?

 本作を観ると、自分において、かけがいのないものとは何だろう? と自問自答させられます。また、人との出会いによって人生は輝きだすし、きっと誰でもたくさんの愛に包まれて生きていることに、あらためて気づかされます。コロナ禍で、命の大切さが問われている今だからこそ、観てほしい1作です。

福士蒼汰が猫旅で感じた想いは?

旅猫リポート

 続いておすすめするのは、福士蒼汰主演で、「図書館戦争」シリーズなどで知られる有川浩の同名小説を映画化した『旅猫リポート』。福士さんが演じた青年・悟と1匹の飼い猫・ナナが織りなす、ハートウォーミングなロードムービーです。

 ある事情で、飼い猫のナナを手放さなければならなくなった悟(福士蒼汰)が、新しい飼い主を探すために、ナナを乗せて車で旅に出ます。悟は、小学校時代の親友(山本涼介)や、高校時代の友人(広瀬アリス、大野拓朗)など、親しい友人や知人を訪ねながら、自分の半生を振り返っていきます。

 佐藤さんとは違い、猫ではなく犬を飼っていたという福士さん。最初の頃はナナからいきなり猫パンチを食らい、驚いたそうですが、すぐにナナと意気投合し「いつも以上に気持ち良くお芝居ができていた気がします」と猫にメロメロになった様子。

 ユニークなのは、ナナが人間の言葉で心の内を話す点です。声を当てているのは高畑充希で、違和感なくマッチしている点が最高です。そんなナナを、なんとも愛おしそうに見つめる福祉さんに母性本能を揺さぶられます。

 旅を通して、悟とナナだけではなく、悟がこれまで出会った人々との友情や家族愛、絆が明かされていく本作。観終わったあと、人生の豊かさについて考えつつ、大切な誰かに連絡を取りたくなりそうです。

キスマイ北山宏光の初主演に爆笑&号泣!

トラさん~僕が猫になったワケ~

 3本目に登場するイケメンは、Kis-My-Ft2の北山宏光です。北山さんが映画初出演&初主演作となった『トラさん~僕が猫になったワケ~』は、うっかりコメディだと思って観ていくと、途中で涙のダムが決壊し、マスカラやアイラインが溶け出すという大惨事になってしまいます(苦笑)。

 原作は、板羽皆の人気コミック「トラさん」で、主人公は、5年前に描いた「ネコマン」以外は全く売れてない一発屋のマンガ家、高畑寿々男(北山宏光)。ある日突然、交通事故で死んでしまった寿々男が、猫の姿になって妻(多部未華子)と娘の元に戻ってきます。

 人間から見れば普通の猫ですが、劇中に登場するのは「キャッツ」ばりの猫スーツをまとった、おちゃめすぎる北山さん。ダンボール箱に入ったり、猫じゃらしで遊んだりと、猫になりきっていて、芸人顔負けの笑いを取っていきます。

 ところが、だんだん妻子への深い愛情が溢れ出していく寿々男は、すぐそばにいながら、家族への愛を伝えられないことをはがゆく感じていきます。さらに、妻子が自分のことを心から愛してくれていたことに気づくシーンで、切なさはピークに!

 コロナ禍において、家族や大切な人と会えなくなっていた方々もきっと多いのでは。この映画を観れば、本当に他愛ない平和な日常が、いかにすばらしいものだったかを、ずっしりと痛感させられそうです。

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山崎伸子
ライター、ときどき編集者、カメラマン。映画やドラマのインタビューやコラムをメインに執筆。趣味は旅行、酒場&酒蔵巡り、パンダグッズ集め。好きな映画と座右の銘は『ライフ・イズ・ビューティフル』。実家に帰るとやんちゃなわんこが二足歩行でお出迎え。

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この連載について
犬の映画・猫の映画
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