外出自粛で猫もヒトも全員集合 下がるレア度と変わるおやつ事情
この春は、多くのお宅でペットと共に過ごす時間が増えることになり、お互いに何かしら変化があったかもしれませんね。
我が家のキジトラ猫“モモ”に関しては、マイペースの極みというか、一切の変化なしといったところですが、サビ猫の“あんず”には、ほんの少しだけ変化がありました。
自宅に猫もヒトも全員集合!
私はここ数年自宅で仕事をしていたので、そもそも引きこもりがちではありましたが、それにしても、まぁ自宅にいるここ1カ月。
私が会社員だった頃は、風邪などで家にいると、猫らがすり寄ってきて膝に乗ってきたりして嬉しそうに見えたこともありましたが、近頃は私が家にいるのは当たり前になっていて、猫の好きなときに甘えに来ることができていました。
さらに今は、常に全員集合状態。猫が我が家に来て9年経ちますが、ふだん家にいない会社員の夫まで年中いるので、異例の事態と言えます。
甘えられる対象が、夫と私2人になったので、猫が喜ぶのでは?と思いましたが、夫は日中ずっとPCの前で会議ばかりしていて、猫をかまう暇などありません。一度だけ、“あんず”が会議に参加して、場を和ませたそうですが、2度目の出席はまだないようです。
おやつの時間が変則的に変化
家族が全員家にいることで変わったことといえば、猫のおやつの時間が変則的になったことぐらいかもしれません。
ちなみに、モモはおやつを食べないので(正確には、あんずがおやつを食べたいときに、モモも食べたい気持ちになっていれば食べる)、あんずのみの変化です。
今までは、あんずがおやつをねだるのは、私が外出先から帰宅したときや、娘と保育園から帰ってきたときプラスアルファといった感じでした。
それが、毎日外出するわけでもなくなったので、あんずが“小腹が空いたな”というときは常に“おやつねだってみるか”となるわけです。
しかし、常にねだることができる=いつでもおやつにありつける、ということではありません。おやつ(間食)は健康のためにも厳しく管理したいので、1日にそう何度もあげるわけにもいきません。2度目以降はあんずにねだられても「今日は閉店だよ~」とかおどけて、諦めさせるしかありません。が、それでも諦めないところがあんずの良いところであり、面倒なところ……。根負けして、2度おやつを与えることもあります。
おやつをあげるのが当たり前になった娘
あんずにおやつを与えることで、仲良くなり始めた1歳半の娘にも、少し変化がありました。
今までは、娘は保育園から帰ると、おやつをねだりに来るあんずに、にぼしをあげることをものすごく楽しみにしていました。
あんずがおやつを欲しがり、ニャーンニャーンとすり寄ってきたとき、
「なーちゃん(娘)、にゃんにゃん(あんず)がオヤツ欲しいって」
そう言うと、娘は走ってきて「ママ! ママ!!(早く、にぼしを!)」と手を出して、ノリノリでした。
しかし今となっては、盛り上がりに欠けています。
あんずがおやつをねだってきたタイミングで
「ホラ、にゃんにゃんがおやつ欲しがっているよ。あげないと」
そう言って娘ににぼしを渡しますが、娘が別の遊びに夢中だったり、テレビを見ていたりした場合、ちょっとだけ面倒くさそうにするのです。1歳児にだって、生活のリズムはあるのです。
そんなときでも、にぼしを渡すと、一応ニコニコする娘。
「どーじょ!」(最近言えるようになりました)
とか言いながら、床ににぼしを置く娘。そこまでは“自分の仕事”として、任務を果たすのですが、あんずが食べ始めるのも見ずにその場を立ち去り、さっきまでしていた遊びを続けたり、テレビの続きを見たり、あっさりした対応に変わってしまいました。
今までは、あんずが食べているところもじぃーっと見て、時折私の顔を見ながら、嬉しそうなに「ママ! ママ!!(ほら、あんなにガツガツ食べているよ! もっとにぼしちょうだい!)」と催促してきたのに。
慣れると、こんなもんですかね。娘も保育園が休みなので、ずっと猫と一緒にいる生活になったせいかな、とも思います。猫らは猫らで、人間がいることに慣れてしまっているし、お互いの“レア感”はどこへやら。
でも、慣れ=当たり前、ではないんですよね。
家族全員がずっと家にいることも当たり前ではないし、お互い元気でいられることが当たり前でも、永遠に続くことでもないと、この春は特に感じています。猫と娘は、自分の好きなように過ごしてくれれば、それで良いですし。
今、猫を含めた家族全員が健康で過ごせていることに感謝しつつ、おうち時間を大切に過ごしていきたいものです。
(ヤスダユキ)
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