ケガして保護された子猫 甘えん坊だけど、他の猫には強烈キャラ

 野良の子猫が外で生き延びるのは、並大抵のことではない。そのハチワレ子猫はカラスにつつかれたのか、お腹に大きなけがをしていた。その後、猫好き夫婦に引き取られ幸せをつかんだ。

(末尾に写真特集があります)

お腹に大きなケガをした子猫

 大阪府に住む高野さん宅では、3匹の保護猫を飼っていた。3匹目の茶トラを飼い始めてから1年後、猫の魅力にどっぷりはまった高野さんの妻が「そろそろ4匹目を飼いたいね」と言い出した。

 2017年7月、譲渡サイトで猫を探したところ、子猫を保護した人がハチワレの子猫の譲渡先を募集していた。

テレビの前でおすまし

 ハチワレ子猫は、大阪府太子町の公園にある橋の下に1匹でいたところを保護されたという。母猫の姿は見当たらず、まだ生後1カ月くらいだった。カラスに襲われたのか、お腹に大きなけがをしていた。

うちに来た時から甘えん坊

 このハチワレの子猫を希望してエントリーした人は、ほかに3組いたが、保護主は、すでに保護猫を3匹飼っていた高野家を選んだ。その年の8月に譲渡してもらった。

 ハチワレ子猫は「ののちゃん」と名付けられた。ののちゃんは家にやって来ると、妻の胸にずっと抱かれていた。夫はそんなののちゃんのお尻をぽんぽんと叩いてあやしてあげた。

「とにかく私が一番」

 人には甘えるのが好きなののちゃんだが、猫同士になると性格が違う。先住猫の三毛猫とボス猫の座を巡って、けん制し合う日々が続いている。

「とにかく私が一番! 私だけを見ていてという子なんです。特に、ママは私のものと主張します」

お母さんお手製の“宇宙船”に乗って上機嫌

 高野さんはその後自分で保護した猫も2匹飼い、全部で6匹の猫を飼っている。「多頭飼いする場合、猫の相性は飼ってみないと分からないけど、うちでは血みどろの争いになることはありません。病気になったら、他の猫にうつらないよう、早く病院に連れて行くよう心がけています」と言う。

 家猫を飼い始めたことをきっかけに、猫への愛情が深まり、野良猫のTNRから、保護活動に取り組むようになったという。ただ、TNR活動をすると、どうしても子猫にも出会ってしまう。救える子は救いたいと思うのだそうだ。

「野良猫は厳しい世界で生きていかねばなりません。人と暮らして、人が手をかけてあげたほうがいい。猫を譲渡した人から、近況報告をしてもらった時、幸せになっている姿を見られるのが嬉しいですね。今後も保護活動を継続していきたいと思っています」

【関連記事】 雨の公園に捨てられた子猫たち 譲渡希望のない黒猫に情が移る

渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

sippoのおすすめ企画

「めざせ20歳!」大人気!服部先生のsippo猫塾、5月スタート

「猫の食事」、「老猫の看取り」などの厳選されたテーマを、「東京猫医療センター」院長の服部幸獣医師から毎月1回、東京・築地で学びます。愛猫が20歳まで生きることを目指して、飼い主として何ができるのか、ぜひこの機会に学んでみませんか。

この特集について
幸せになった保護犬、保護猫
愛護団体などに保護された飼い主のいない犬や猫たち。出会いに恵まれ、今では幸せに暮らす元保護犬や元保護猫を取材しました。
Follow Us!
編集部のイチオシ記事を、毎週金曜日に
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。