娘に遠慮していた猫が、図々しい性格に戻った 娘の呼び方も進化
この連載で何度もお知らせしている通り、2匹の猫らと1歳の娘がなかなか仲良くなれません。
2016年に始まったこの連載。正直、お話できることも次第になくなってきます。そんな中で子どもが産まれたら、猫&子どものカワイイ様子をお知らせできるに違いない!といった下心があったのは言うまでもありません。
それなのに……。お知らせできるのは、子どもにビビる猫のお話ばかり。連載に関しては面白くないだろうなと申し訳なく思いながらも、猫と子どもと暮らす一個人としては “いつか仲良くなるだろう”と楽観的であったりもしています。
娘と私の間に割って入る猫
猫と娘の関係性ですが、日々ほんのわずかな進展があるのが救いです。
娘の世話をしているときに私に甘えたくなっても、遠くから目線で訴えるだけだったサビ猫の“あんず”が、「にゃぁ~ん!」と、私と娘の間に割って入ってくるようになったのです。
これは、我が家にとっては大きな進歩でもあり、私にとっては嬉しい変化です。
娘が生まれる前までは、“アタシがこの家で一番! アタシの命令は絶対!”とばかりに、我が家に君臨していたあんずが、娘に遠慮して小さくなっている姿を見るのは心苦しかったので(参照)、図々しいあんずに戻ってくれるのは大歓迎です。やっぱり、あんずはこうでないと。
しかし、割って入ってきたものの、あんずが来たことで娘のテンションが上がってしまうため、そう長くその場にとどまることのできないあんず。娘に触られてもガマンしてみるのですが、「やっぱりイヤ~」とばかりに、逃げ出してしまいます。
そうして私に自分の存在を知らしめた後は、離れた場所から「ニャーン」と鳴き、「娘を置いてオヤツを出せ!」と目線で合図してきます。
そんな時は、娘に待ってもらって、あんずをかわいがって、オヤツもあげるようにしています。すると、その時は満足するものの、しばらくして何度でもオヤツ要求をして、調子に乗るのが、あんずです。なので、「もうあげたでしょ! ないよ!」と言ってもなかなか引き下がってくれません。“諦めない心”を持っているのも、あんずです。
そんな時は、小指の先ほどのオヤツを渡すと満足してくれるので、オヤツを食べることよりも、私が要求をのむことが狙いなのです。今まで子どもに遠慮してくれていたので、多少は甘やかそうと思っています。オヤツをあげすぎることはできないけれど、どんどん図々しく甘えてほしいものです。
娘の猫の呼び方も進化
娘も少しずつ進化していて、私や夫があんずのことを「あんちゃ~ん!」と呼んでいると、娘もマネして「あんぢゃ~!」と呼ぶようになりました。今までは「にゃんにゃん!」と呼んでいたのが、「あんぢゃ~」と呼びながら突進していくので、あんずはますます困惑しています。
困ったことに、キジトラ猫“モモ”のことも「あんぢゃ~」と呼びながら近寄っていくようになってしまいました。
「こっちはモモだよ、モモちゃん! モモちゃ~んって呼んでごらん」
と言ってみても、不思議顔の娘。まぁ、そうだよね……。
あんずとモモの見分けはついているとは思うのですが、我が家の猫は2匹とも“あんぢゃ”であると認識してしまったのか、“にゃんにゃん”という単語を一旦忘れてしまったのか、単にマネして言ってみただけなのかは謎です。
今までは、野良猫を見かけると「にゃんにゃん」と言っていたのが言わなくなってしまったので、混乱を招いていることは確かです。
だからといって、私まであんずやモモのことを「にゃんにゃん」と呼んでは猫たちが混乱してしまうし、娘の理解が深まること、仲が深まることは、気長に待つしかないなと思っています。
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