8歳の愛猫が“おとな”に? 遊びにクールになり、寂しい気分
8歳になったサビ猫のあんずが、最近少し“おとな”になってきたような気がしています。
年齢的にはとっくにおとななのですが、子猫のように飼い主をフミフミしたり、突然ダッシュを始めたり、何より遊びが大好きだったりと、“永遠の小学生”のようだったあんずが、ちょっぴりクールになってしまったのです。
あんずがクールになったと気が付いたのは、我が家のブラインドを上げ下げしているときのことです。
大好きだったブラインドのひも
毎朝、毎晩、ブラインドを上げ下げするとき、ブラインドを操作する長いひもがヒラヒラするので、毎回それを狙ってあんずがやってきます。
ひもといえば、猫が大好きな遊びです。あまり動かないキジトラ猫モモですら、ブラインドひもの誘惑には勝てず、お手々を出してちょいちょい猫パンチしてきます。モモの場合は、ブラインドの近くにいるときに限って手を出してきますが、あんずの場合は、遠くからでも目ざとく「ニャニャニャ」とか鳴きながら走ってきます。
お手々でちょいちょい、口でカミカミ、ひもを相手に格闘しています。毎日よく飽きないなぁと思っていました。
ひもを長いままでぶら下げておくと、いつまでも遊んでしまって、ひもが劣化するため、短くして高い位置に隠しているほどでした。
……それが、なんと8年目にして、ついに飽きたようなのです。
顔近くでも手を出さず
今までは、どこからともなくやって来て、ひもをチョイチョイしていたのが、あんずが寝ているそばでブラインドを操作しても、手を出してこないのです。
顔にひもが当たっているくらいなのに、「何よ、ジャマなんだけど」とでも言いたげに、うっとうしそうにひもを避けているのです。
あんなに毎日熱く戦いを挑んでいたブラインドのひもに対して、こんなにもクールな態度を見せるなんて……。あんずもおとなになったのだなぁ……と思うと同時に、少し寂しくもなりました。
毎日まとわりつかれると面倒なのに、クールな態度を取られると寂しくなる……女心、いや飼い主心ってやつも、面倒なものです。
ブラインドのひもだけでなく、あんずはおもちゃで遊ぶときもちょっとクールになりました。
今までは、夫がおもちゃで誘うと、あんずは周りが見えなくなるくらい夢中で遊んでいました。しかし、今や盛り上がらないまま遊びが終了することも。
具合が悪いというわけでもないのは明らかで、「遊ぼうよー」という鳴きは今まで以上に元気いっぱいなのです。
自分が遊びたい時は、「ニャーニャーニャオー!!」と鳴きに鳴いて自己主張。これだけ鳴いているのだから、よほど遊びたいんだろう、と思っておもちゃで誘うと、白けた顔でおもちゃを眺めていたりするのです。
単純におもちゃに飽きてしまったのか、歳を重ねて賢くなったのか、高齢にさしかかって、遊びたい気持ちはあるのに、いざ遊ぶとなると、クールダウンしてしまうのか、その真意は定かではありません。
お仕事におつき合い?
そして、この原稿を書くにあたり、ブラインドと猫の写真を撮りたいと思い、モモがブラインドの近くにいるときに遊びに誘ってみました。
すると、チョイチョイと少し遊んですぐやめてしまい、なかなか写真が撮れません。撮ろうと思っても撮れないのが猫写真というもの。「難しいなぁ」と思っていると、猫タワーの頂上にいたあんずが「ニャニャニャ!」と鳴きながら、走ってきました。
「ほら、あんず久々に遊んでみたら?」
そう言ってひもをヒラヒラさせると、お付き合い程度に15秒くらい遊んでくれました。私の仕事のお手伝いをしてくれたのでしょう……。やっぱりおとなになったようです。
(ヤスダユキ)
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