捨て猫と出会って数日 1通のメッセージに感激…でも寂しさも
家族と愛犬のポコちゃんと海沿いの街に暮らす、モデルの有里さん。昨年の秋、偶然小さな捨て猫に出会いました。友人から猫の飼い方は教えてもらった、娘も飼いたいと言っている、けれど、子猫にとって本当に幸せなのは?
こんにちは! 有里です。
冬がはじまり朝晩寒くなってきましたね。我が家の愛犬ポコは寒い方が元気なご様子。
さて、前回の続きを……
子猫ちゃんとの蜜月時間も早々に、娘のお迎えタイムに。
車の中で娘に「おウチにかわいいお客さんがいるよ」と伝えると、ワクワクそわそわ。
カチャリとドアを開けダンボールを覗くと、お昼寝から目を覚ましちょこんとお座りしていた子猫。あー、なんてかわいいんでしょう。
これには娘も大興奮でした。
朝の出来事をひと通り説明したら「飼いたい! 飼いたい!」と大騒ぎ。
ですが、我が家では猫を飼った経験もない、先住犬のポコもいる。かわいいというだけでは飼うことはできません。
娘にもそのことを説明して、本当に必要としてくれている方に引き取っていただくことを選択しました。
譲り先を探すにあたり、子猫を拾ってすぐに相談した友人の“猫先輩”や、まわりの友人にも相談したら「インスタグラムで問いかけてみては」とアドバイスをいただいたので、さっそくお顔をふいて美人さんにして写真撮影。
悶絶級のかわいさに鼻血が出そうになりながらパシャパシャと撮影会をして、インスタグラムにアップしました。
いい家族に出会えるといいなぁ。
それまでは、我が家で安心して過ごしてね。
いや、しかし。
おトイレの覚えも早いし、ごはんもたくさん食べるし、元気もいっぱい。
ウンチの色も健康そのもの。
生命力あふれる子!
1時間ほど遊ぶとコテッと寝て、また遊ぶ。
娘は子猫を「コア」と名付け、おトイレもごはんも率先してお世話をしてくれてました。
あーポコも小さい頃こんな感じだったなぁ……。
そうこうして3日ほどたったころ、インスタグラムのメッセージが1件。昔よくお仕事をしていたカメラマンの方から、ぜひ引き取りたいと連絡が!
こんなに早く貰い手が見つかるとは思っていなかったので感激しつつも、内心もっと一緒に過ごしたかったなと寂しい気持ちも込み上げてきました。
学校から帰宅した娘に報告したら、案の定ヤダヤダヤダー!と、泣きそうに。
「お迎えが来るまであと数日、コアをたくさん愛しておだやかに過ごそうね」、そう娘をなだめながら、自分にも説得しているような気持ちでした。
コアとはたった数日一緒にいただけですが、目も見えずお腹を空かせて鳴いていたところから、成長を肌で感じてきました。愛情が生まれないわけがありません。
ちゃんとお別れできるかなぁ、自信ないなぁなんて、後ろ髪がっつり引かれ隊……。
数日後、カメラマンの方がコアに会いに来てくれました。暖かい目で見つめている姿に「大丈夫」と確信し、娘を嫁に出すような気持ちで、そのまま彼に引き取っていただきました。
ガランとなった部屋と、空っぽの段ボールに涙が出てきましたが、ステキな家族のもとで幸せに暮らしていくのだから大丈夫、大丈夫と、娘にも自分にも何度も言い聞かせたのでした。
今でも、コアの成長した姿を度々送ってくれています。
コアが作ってくれたご縁に感謝。
少しの間だけでも成長を見せてくれ、私たちと過ごしてくれたことにも感謝。
すっかり美人なお姉さんに成長した姿をたまにでも見られることが、本当に楽しみでなりません。
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