好き嫌いも心配事もなんでもお見通し 愛犬は心を読む達人⁉
言葉は話さないけど、心は通じ合っている――。ワンコやニャンコと暮らしている人なら誰しも感じることだと思います。わが家の愛犬ぷりぷりも、「楽しい~」「うれしい!」「ワクワク」「退屈……」「遊ぼうよ!」というのが、顔や様子を見ているとだいたいわかります。
それは逆も真なり。こちらの心情もぷりに完全に読まれているような。
たとえば、日々荷物を運んでくださる配達員さんたち。長く担当する顔なじみの人には、「いつもありがとワン!」とばかりに、玄関から飛び出して歓迎の舞をフリフリ。配達の方も喜んでくれてナデナデ。ますますぷりぷりはフリフリ♪
一方で、知らない配達員さんに対しては、家の中からじーっと様子を観察。以前ちょっと苦手な配達員さんがいたのですが、その人が来たときは、普段ほとんど吠えないぷりが「ウー、ワンワン!」と威嚇したのです。
私も一応社会人なので、苦手な人に対してもあからさまにわかるような失礼な態度はとっていない……はず。なんで好き嫌いがわかるんだ?
それは、不安や心配な気持ちも然り。
昨年から今年にかけて、ぷりは無菌性結節性脂肪織炎という自己免疫疾患に。皮膚にコブができて弾け、そこから大出血するという症状を何度か経験しました。聞いたこともない病気、なかなか治らない大きな傷口に、正直かなりうろたえました。不安に駆られ、ネットで調べてますます不安に……という悪循環。ネットの情報に惑わさるのはいいことがないと理解していたつもりでしたが、完全に冷静さを失っていました。
そうやって私がどんどん不安を募らせると、ぷりも心配そうな顔をして、なんとなく元気がなくなる。とにかくすぐに私の気持ちを察し、吸収してしまうのです。
今年はもう一つ、とても心配な出来事がありました。家族が病気になり、大きな手術を受けたのです。前の晩からほとんど眠れず、朝からオペが始まると心配で押し潰されそうに。とはいえ、ぷりに悟られるといけないので、平常心を装い普段どおり朝ごはんを作って出しました。ところが、ちょっと口をつけただけでほとんど食べない。幸い手術は無事終了。私が安心すると、ぷりはいつも通りモリモリ食べるようになったのです。
うわべを繕ってもごまかせない。うぬぬ、ぷり恐るべし。さらに、涙も読まれてる⁉︎
辛いことや悲しいことがあってメソメソ。そんなとき、ぷりはそっと寄り添ってくれる優しい子です。が、たとえばワンコと飼い主さんの感動的な番組を見て号泣する私の姿には、そそくさと寝室の奥へ。番組に影響されてぷりへの愛が募り、顔をぐちゃぐちゃにして「ぷーりぃぃぃ」と追っかけると、「勘弁してワーン!」とばかりに逃げ回ります。「母ちゃんのその涙は寄り添わなくて大丈夫なヤツ」って、バレてる?(笑)
敏感に心を読みすぎてしまうぷりの姿に反省し、極力冷静に、客観的に物事に向き合うことを心がけるようになりました。ぷりぷりも家族もまだまだ闘病中で心配は尽きません。でも、ぷりが笑顔で毎日を過ごせるように、私も心の底から笑おう。おー!
ん? もしかしたら、ぷりぷりって超有能なセラピストだったりして⁉
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