保護猫「水丸さん」と隣の水はウマい作戦 猫にも通ずるあの感情
モデルとして活躍する松田珠希さんと保護猫・水丸さんのいとしくておかしい、ふたりの日常。今回は人にも猫にもたいせつな水分補給について。
人が食べているものは、なぜだかおいしそうに見える、というあのなんとも不思議な感情。どうやらあの感情は猫にも通ずるらしい。
水丸さんは自分のお水はしっかり入っているのに、いつも必ずといっていいほど私が飲んでいるお水を拝借しにきます。
お水のみならず私がご飯を食べているとどこからか現れては、おもむろに自分も食事を始めることもしばしば。
シーズン1でも書きましたが、慢性腎臓不全を患う水丸さん。
お医者さんからは「なるべくたくさんのお水を飲んでもらってくださいね~」と言われており、最初はどうしたら水丸さんがお水をたくさん飲んでもらえるのか本当に悩みました。
マタタビで誘う? 無理やりシリンダーで飲ませる? いやいやそこまで強制的にはしたくない。
そんな中、私のお水をやたら飲みたがるという水丸さんの癖を見つけて、私は思いついた。題して……。
隣のお水はウマい作戦!!
日に何度かお水をコップやおちょこなどに入れては、ほれほれ~新しいお水だよ~! 好きだろ~? 人のお水はおいしそうだろ~? と、誘い込み自分のお水とは違うお水を用意します。ただこれだけ(笑)。
そしてまんまと「そのお水おいしそうね」とばかりに飲み始めるのです。
この作戦は本当に素晴らしい効果を発揮し、順調にたくさんお水を飲んでもらえて、ここしばらくは脱水症状を起こしていません。
絶え間ない観察と惜しみない努力が身を結んだ!!(←大げさ)
水丸さんがごくごく水を飲む姿を見ていると、なーんだかなぁ……、そのお水がおいしそうにみえてくる。
急にのどが渇いてきた。
お水を飲みに行く私。
自分が仕掛けた作戦に引っかてるやないかーい!
でも人間も、ちゃんとたくさんお水を飲まなきゃですよね。
実は水丸さんの事を言えないくらい、私もあまりお水を飲めないタイプなんです。そのせいか最近急激に小じわが増えてきた気が……(怖)
こうして水丸さんと一緒に、健康や美の向上を目指せたらと思います。
(終)
と……!
私がこのコラムを書いた日、行きつけのバーで飲んでいたら、私が頼んだレッドアイを他のお客さんたちが見て「おっレッドアイか~、なんかおいしそうだな。それひとつ」「こっちもレッドアイください~」と気づけばカウンターみんなでレッドアイを飲んでいました(笑)
私が今回のコラムの内容をみなさんに告げると「俺たちは猫かよ!」と言われましたが、次の瞬間にはペット談議に花が咲く。
人だって猫だって犬だって鳥だって、きっとつられるもんはつられるんです。にんげんだもの、ならぬ、生命だもの。
そんな事を考えながら、飲むお酒。いい酒のつまみになりました。
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