愛犬と遊んで、保護活動に貢献できる 大阪のドッグラン
愛犬を自由に走らせたり、遊ばせたりできるドッグラン。レジャーだけでなく、利用すると、犬の保護活動にも貢献できるドッグランが大阪にある。どんなドッグランなのか訪ねてみた。
入場料代わりの寄付
「鶴見緑地パートナードッグタウン」(以下、PDT)は、大阪市鶴見区、花博の跡地にある。運営するのは、一般社団法人「パートナードッグタウン協会」。ペット用品を販売している企業「株式会社ケーピーエス」の代表、柳原英次さんが2013年、殺処分ゼロを目指して設立した。
PDTには3つのドッグランがあるが、利用者は利用料や入場料を支払うのではなく、活動の主旨を理解した上で、募金として500円以上を支払うと、ドッグランを利用できる仕組みだ。募金はすべて保護犬の譲渡活動や啓発活動に使われるという。
2017年度のドッグラン利用者数は8,701人、利用した犬は6,149匹。募金総額は3,820,302円に達した。
無料で利用できる譲渡会場
PDTには、ドッグランの他に無料で譲渡会を開催できる設備「はぐくみユニット」や「はぐくみドッグラン」もある。開所以来、91匹の譲渡に成功したという。
保護団体は多くの犬や猫を保護するため、山間部などにあることが多く、保護動物は施設に足を運んでくれる人としか出会えないことが多い。
PDTのように都心部にあり、しかもドッグランも備えた施設で譲渡会を開けば、たくさんの犬好きと出会う機会が増える。多頭飼いを希望する場合、その場で先住犬との相性を確かめることもできる。
PDTの林さんは話す。
「PDTの譲渡会に参加している犬は、元繁殖犬、保健所からの保護、一般家庭の飼育放棄と理由は様々。年齢、性格も多様なので、里親希望者の住環境、家族構成に合わせたマッチングを心がけています。保護犬は成犬がほとんどですが、成犬のほうが落ち着いているので飼いやすい、そうしたことも考慮していただけると嬉しいです」
数々のイベントも人気
PDTの運営には、大阪市への借地代や、人件費、維持管理費などで、毎月最低80万円の資金が必要だという。ドッグランの募金だけではまかないきれず、PDTはイベントも多数企画している。
大阪eco動物海洋専門学校と開催したイベントでは、学生が企画し、アジリティの体験や手作りのおもちゃの販売を行った。昨夏に花博記念公園鶴見緑地内で開催された「盆ドッグ2017」では、PDTはナイタードッグランを開催。盆ドッグ2017のチケット代の一部が、PDTに寄付された。
都心部の特性を活かしたドッグランや譲渡会、イベント。保護犬のことを知っている人も知らなかった人も、ここに行けば保護犬に対する理解を深めることができそうだ。
鶴見緑地パートナードッグタウン
住所:大阪府大阪市鶴見区浜1丁目1番(鶴見緑地プール横)
電話:070-5430-1156
定休日:火曜・金曜(祝日の際は営業します)
開園時間:ドッグラン施設10時~17時/保護犬譲渡施設11時~16時
HP:http://www.pdt.or.jp/
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