3日ぶりに帰宅すると… 大喜びで駆けよる猫、大あくびする猫
実家の猫とは、ちょっぴり切ない距離感を感じながら、3日間を過ごした私ですが、自宅に戻ると、我が家の猫たちはあたたかく迎えてくれました。
3日間も愛猫に会わないということが滅多にないため、猫に会いたくて仕方なくなっていました。
玄関のドアを開けるなり、「猫ちゃ~~~ん」と呼んでみました。
愛情があふれると、なぜか名前よりも“猫”とまとめて呼びたくなってしまう私。
まだ猫が寝ていることの多い夕方ごろに帰宅したせいか、迎えに来ないし、猫らの声は聞こえません。
部屋に入ると、ようやく、伸びをするサビ猫あんずの姿がありました。
「あんずちゃん! 帰ったよぉ~~」
するとあんずは、急いで爪とぎを行い、「ニャニャニャニャッ!」と声を出しながら駆け寄ってきてくれました。
「あぁ~~! あんずぅ~かわいい奴め~」
と言いながら、あんずの体中をなでまわす私。あんずの喜びは爆発し、喉をゴロゴロ鳴らしたり、腹を見せたり、寝転がって回転したりしながらも、また立ち上がって、なぜか窓際のほうへ走っていってしまいました。興奮しているのでしょう。
ふと、ソファを見ると、いつもと全く同じ体勢で横たわるキジトラ猫のモモがいました。
ふわぁぁ~と大あくびをして、明らかに寝起きです。
「モモちゃん、帰ったよ」
そう声をかけると、モモは“あ、そう?”とでも言いたげに、そのままの体勢でボーッとしていました。
日常的に、数時間留守にしたときとほぼ同じ対応です。何なら、もう少し帰宅を喜んでくれる日もあるくらいです。3日ぶりとは思えないこの対応…。少しさみしい。
そういえば数年前、2泊の旅行をして帰ったとき、モモは隠れたり、少しオドオドしたり、数分間警戒していて、私のことを忘れてしまったかのように、ちょっぴり野生に戻っていました。
その頃に比べたら、私が帰っても隠れないし、いつも通りの対応だし、少し成長したのかもしれません…。
熱烈な歓迎をしてくれないモモに寂しさを感じたので、あんずを呼んでみました。
「あんずー、おいでー」
「ニャニャニャニャ!!」
やっぱりあんずは、猫ながらスキップしそうな勢いで、普段より明らかにウキウキモードで駆け寄ってきてくれました。
「あんずぅ、あんずぅ!」
再度、あんずをなでまわすと、あんずは大喜び。
その様子を見ていたモモは、あんずがうらやましくなったのか、重い腰を上げ、ソファから降りてきて、ようやく私のもとに来てくれました。
モモのこともなでてやると、寝転がって腹を見せ、身体をコロコロ回転させて、とても嬉しそう。
つまり、モモはツンデレなのですね。
年に数回しか帰らない実家の猫とは、そうそう仲良くなれませんが、7年一緒に暮らした猫とは、信頼関係ができているのだなと実感しました。猫って、犬ほど“飼い主大好き!”というシーンがないので分かりにくいですけどね。
猫を飼ってからは、せいぜい3日間ほどしか留守にしたことがないので、もっと長い期間会わない場合はどうなるのか、私のことを忘れてしまうのかどうか、ちょっぴり気になるところです。
まぁ、猫より私の方がガマンできそうにないですが。
(ヤスダユキ)
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