1歳の誕生記念で、別れた姉妹猫と再会 やっぱり似てる?!

 我が家の愛猫「はっぴー」(愛称=ふまたん)が、5月初旬に1歳の誕生日を迎えた。魚屋の屋根裏で野良猫が4匹の子猫を生み、天井が崩落して落ちたところを店主や日本動物愛護協会が救出。4きょうだいは、ボランティア宅で手厚くケアをされた後、3家族に分かれて成長してきた。

(末尾に写真特集があります)

 はっぴーも無事1歳。1歳といえば、人でいえば17~18歳。あどけなかった彼も、今やシュッとした青年だ。

「4匹がみんな幸せになりますように」との願いを込めて、愛護協会のスタッフが、四葉のクローバーをヒントに、「はっぴー(幸せ)」「あいちゃん(愛)」「のぞみん(希望)」「まこちゃん(誠実)」と仮の名をつけてくれた。

 そのきょうだいと、スタッフの計らいで再会できることになった。

 まずは、姉妹の「あいちゃん」と「のぞみん」と再会することに。2匹は、昨年の夏から都内の4人家族とともに住んでいる。

 本当は、はっぴーを連れて行って“感動の再会”を果たす計画だった。その日のために、新しいキャリーバッグや、ハーネス、抱っこ型バッグまで準備していた。だが、いざ出発という時になって、はっぴーが“ウギャーッ”とバッグに入ることを拒否。仕方なく同行は断念して、私一人で伺った。

人懐こいソフィ(のぞみん)。目の色と濃いアイラインが、はっぴーに似ている
人懐こいソフィ(のぞみん)。目の色と濃いアイラインが、はっぴーに似ている

似ている?似ていない?

 お宅にお邪魔すると、すぐに近づいてきたのが、“サビ柄”の「のぞみん」(今の名はソフィ)。

「あーっ、はっぴーに似ている!」

 キジトラとサビで毛色や模様はまったく違うものの、目元のアイラインがくっきりしているところがそっくり、かわいい!。背中をなでてみると、はっぴーよりすこし小ぶりだ。

 あとに続いて、“ニャッ”と挨拶にきてくれたのが、三毛の「あいちゃん」(今の名はエレナ)。

こちらは、顔全体がはっぴーにどこか似ている。こちらもかわいい。体ははっぴーよりも大きい。

テーブルの上のエレナちゃん「わたし身体が長いのよ」
テーブルの上のエレナちゃん「わたし身体が長いのよ」

 この猫の姉妹には、私ははっぴーを引き取る前、昨年6月に、渋谷区で行われた保護犬・保護猫の譲渡会でも会っている。当時、はっぴーは4匹の中で体がいちばん小さく、姉妹猫のエネルギーやアピールが強烈で、少し固まっていたのを思い出す。

留守番をしたはっぴー「僕も体が長いんだよ」
留守番をしたはっぴー「僕も体が長いんだよ」

 「まあ、あの時の女の子たちが、こんなに大きくなって…」

 なんだか目頭が熱くなってくる。

 飼い主さんによれば、性格はどちらもフレンドリーだが、ソフィの方ががまん強い面があり、小学生の長男がぎゅーっと上から押さえるように抱いても、まったく動じないそうだ。

 姉妹で、喧嘩などはしないのかな?

「ソフィのほうが小さくて、『可愛いね』なんて言うと、隅からエレナがじーっといじけたように見ていることがあります。でも2匹でとっくみ合いとかはないですね、すごく仲よし。抱き合って寝ますよ」(お母さん)

 やはり、生まれた時から一緒に姉妹は、絆も深いのだろう。それにしても、姉妹で身体の大きさがずいぶん違うが、なぜだろう?

「2匹ともよく食べますが、体格差は避妊手術後に目だってきたかしら。エレナの方が食べるのが速く、ソフィの分を食べるしまうことも以前はあって……」(お母さん)

幼かった「四葉」たちも今はすっかり立派に
幼かった「四葉」たちも今はすっかり立派に

指しゃぶりは姉妹もする?

 そういえば、譲渡会の時、4匹とも食事をぱくぱくと散らかして食べるので、スタッフがケージに布をかけてしまう一幕もあった。

 はっぴーはもともと4匹の中でも極端に体が小さく、1歳の今も、おっぱいを吸うように、自分の前足の肉球を吸う動作をする。母猫のおっぱいが吸いたりなかったのかな、とも思うが、今や5.5キロでオス猫として普通かそれ以上の大きさだ。

「姉妹は指しゃぶりをしますか?」と、念のため聞いてみると、毛布のもみもみなどはすることがあるが、指しゃぶりはしないそうだ。あれは、はっぴーの個性なのだと納得した。

 顔は似ていても、姉妹のシッポははっぴーと違う。エレナは短め、ソフィもころんとしたボブテイル。そんな特徴のひとつひとつが、愛おしく思える。声はエレナが高めでソフィは低め。エレナの声ははっぴーとよく似ていた。

私を歓迎してくれた姉妹猫「はっぴーによろしくね~」
私を歓迎してくれた姉妹猫「はっぴーによろしくね~」

 家に帰って、はっぴーを抱いて、姉妹たちのことを報告した。

「妹とお姉ちゃんに会ってきたよ、めちゃくちゃ可愛かったよ。一緒に会いたかったね」

 後で獣医師や動物看護士に聞くと、犬と違って、猫は幼少時に一緒に過ごしても、1年近くも離れるとすぐに思い出したりすることはなく、同窓会は「難しい」そうだ。

 それでも、愛護協会のスタッフに写真とともに報告すると、とても喜んでくれた。

「四葉ちゃんたちは、それぞれ個性的に順調に成長を遂げてるようですね! レスキュー時、蜘蛛の巣と埃まみれで、魚の箱にいれて動物病院に運搬したので、院内にも車内にも魚の臭いがずっと満ちていました(笑)。そこから1年、幸せそうでうれしいです」

藤村かおり
小説など創作活動を経て90年代からペットの取材を手がける。2011年~2017年「週刊朝日」記者。2017年から「sippo」ライター。猫歴約30年。今は16歳の黒猫イヌオと、2歳のキジ猫はっぴー(ふまたん)と暮らす。@megmilk8686

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この特集について
ねこ飼い日記
古い魚屋の天井が崩れ、落ちてきた子猫「はっぴー」。その成長と、引き取った筆者との生活ぶりを同時進行でつづっています。
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