お手柄警察犬にごほうび　行方不明の女性、くつのにおいで発見

　行方不明となっていた女性を発見したとして、埼玉県警越谷署は警察犬「アンバー　フォン　レーベン号」にご褒美のおもちゃを、アンバーの飼い主と指導士に感謝状を贈った。

　お手柄の警察犬アンバーは、浦和第一警察犬訓練所浦和校所属の牡（おす）３歳。飼い主は吉岡邦彦さん（５６）、指導士は羽鳥文仁さん（３９）。アンバーは、越谷市内で３月３０日夕から行方不明になった７０歳代女性の捜索を託された。

　同署が同日午後９時ごろに通報を受け、県警経由で警察犬の出動を依頼。３１日午前０時ごろ、アンバーが現場に着き、女性の靴のにおいを嗅いだ後に足跡を追いかけ始め、約２５分後に、自宅から約３００メートル離れたところで道に迷っていた女性を発見した。

　同署の佐藤誠一副署長によると、警察犬捜査では、車を使った犯罪や証拠不足などの理由で、事件の解決に結びつく「ヒット」は少なく、今回のような事例は珍しいという。１３日、署長室に連れてこられたアンバーには、同署の長島行男鑑識課係長が自腹で買ったご褒美のおもちゃ（約２千円）が渡され、かじるなどして大喜びしていた。

（春山陽一）

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