猫が用をたさずに、トイレを出たり入ったり これって病気?

病弱なモモ(左)と元気印のあんず
病弱なモモ(左)と元気印のあんず

 愛猫の健康チェックは、飼い主にとって重要なお仕事です。


 我が家のキジトラ猫モモ(6)は、病院のお世話になることが多い一方、サビ猫あんず(6)は、元気が取り柄で、病気の心配がないように見えます。


 だからこそ、あんずがちょっとでも食欲がなかったり、大人しくしていたり、変わった行動をすると、心配になってしまいます。


 先日、あんずが2個の猫トイレを出たり入ったりしていました。それぞれトイレA、トイレBとしましょう。


 あんずは、キッチン付近にあるトイレAに入り、中で1周回ってすぐ出てきたかと思ったら、夫の作業場付近にあるトイレBにまた入り、砂をかいて何もせずに出てきてしまいました。


 すると、またトイレAをのぞいたり、2往復ほどした後、今度はトイレBの前で「ニャオーーーン」とひと鳴き。さらにもう一度、私に訴えかけるかのように「ニャァァァーン」と鳴きました。


 何だろう…まさか、トイレに入ったものの、排せつ物が出なかったのかな…。あんずの普段と違う様子に心配が募ります。


 すると、あんずはまた移動してトイレAに入っていきました。あんずが出たトイレAの砂を確認すると、少量のおしっこをした形跡がありました。


 全く出ないわけじゃないみたいだけど……。なんだか心配。


 あんずはトイレジプシーを終えると、こたつに入って眠ってしまいました。


 まさか、具合が悪いんじゃ?


 普段からこたつで寝ているのに、元気がないんじゃないかと心配でたまらなくなりました。


 そこで、トイレの入り方について、ネット検索してみました。


「猫 トイレ 出たり入ったり」


「猫 トイレ 何もしない」


 などのキーワードで検索してみます。こんなあやふやなワードでも何かしら引っかかるのが、インターネットのすごいところ。


 すると、「猫がトイレに入るのに何もしない、苦しそうにしている、排泄時に鳴き声をあげる、などのときは膀胱炎の疑い」といった記事がいくつも見つかりました。


「病院に連れて行ったら、もう少し遅かったら危なかったと言われた」などの経験談もありました。


 あんずも膀胱炎の疑いなのかな……。だとしたら、すぐに病院に連れて行かなければ。


 でも、排泄時に苦しそうにしていたわけではないし、おしっこも出ていたから、違うかもしれない。


 “病気の可能性”ぐらいで病院に連れて行ってもいいのかな……。


 次のトイレの機会を確認して、また出たり入ったりするようだったら病院に行こう。


 でも、待てよ?あんずは、トイレBの前で鳴いていた。


 ちなみに、トイレAはおから由来の砂が入っていて、なぜか2匹のおしっこ専用トイレになっています。トイレBは紙砂で、これまでこちらの方が2匹に人気がありました。


 もしかしたら、トイレBが気に入らないと私に訴えかけていたのかもしれない。


 でも、トイレBの排せつ物は掃除済みだったし、洗って猫砂を取り替えてからも、それほど時間は経っていません。でも、念のために猫砂を全て捨てて、洗剤で丸洗いして、砂を入れ替えました。


 ピカピカのトイレBを用意し、あんずがトイレに入るのを待ちました。毎日、猫らがモリモリ排泄するので、トイレの掃除は大変だと思っていましたが、待ってみると、それほど排泄しないものです。


 夜になり、ようやくあんずがトイレに向かいました。迷わず、きれいに掃除をした紙砂のトイレBに入るあんず。ここで、またすぐ出てきてしまったら、病院に連れて行こう。トイレ近くにスタンバイする私。あんずが警戒しないように、“別に、見てませんから”といった態度が大切です。


 すると、あんずはトイレから顔だけ出し、真剣な表情をして数秒後、「ニャァァ」と、ご機嫌にトイレから出てきました。


「うっ!くっさー!!!」


 トイレの中をのぞくと、もりっもりの大と適量の小の跡がありました。あんずは毎回、砂をかけないので、大の後は臭うのです。


 これで、あんずの排泄には問題がないことと、トイレBが気に入らなかったということが明らかになりました。


 清潔にしていたつもりが、あんずにとっては気になるニオイがついていたのかもしれません。


 翌日以降も、あんずがトイレを出たり入ったりすることはなくなりました。


 過剰に心配する前に、猫にとって過ごしやすい環境づくりを心掛けなければ。まずは、我が家の猫らに人気のない(でも人間には使いやすい)おからの猫砂はやめたほうがいいのかな……と思い始めています。

 

(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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