ペット可の賃貸探しに成功する秘訣 不動産業者を味方につける!
賃貸物件に住む人が犬や猫との暮らしを実現するには、ペットとの同居が認められている部屋に住むことが大前提です。どのようにして探せば、満足できる部屋を見つけることができるのでしょうか。
ペットと暮らせる物件を専門に仲介するペット賃貸カンパニーの込山哲寛さんは、こう明かします。
「近年は賃貸物件の数が増えているので、競争力を上げるためにペットを許可する物件は増えてきています。それでも、絶対数としては、まだまだ足りていないのが実情。しかも残念なことに、不動産業者の中にはペット可物件を探すお客さまをあまり歓迎しないところもあります」
その理由のひとつは、やはり物件の絶対数が少ないことだそうです。「エリアを絞ると紹介できる物件がほとんどないことも多く、たいていお客さまにがっかりされてしまいます」
◆不動産業者には面倒な案件
もうひとつの理由は、「業者にとって、とても面倒」だからだといいます。
賃貸物件の情報は不動産業者間で共有されており、窓口の担当者はお客の希望する条件を入力して検索するのですが、ペットについては「ペット可」という条件でしか検索ができないことが多いのだそうです。
抽出された物件がどこまでのペットを許可しているかがわからないことも多く、希望によっては、1件1件電話をかけて確認する必要があるのです。
「ペット可と表示していても、実際は小型犬しか認めていない物件も多く、電話確認は必須です。ペット以外の条件が緩いと何十件と抽出されるので、面倒がって『希望の物件はないですね』などとシャットアウトしてしまう担当者も少なからずいるようです」(込山さん)
◆フレンチブルは中型なのでNG?
また、ペットを飼うには家主との交渉が必要な場合もあります。いわゆる「ペット可」や「ペット相談可」の物件は、古くなってきたり、近隣に新築物件が増えたりして、入居者の募集が難しくなってきたために、家主が条件を緩めているケースが多いそう。ペットに対する理解や知識がほとんどない家主もいるので、客の代わりに交渉することになる不動産業者は、ペット物件を扱った経験が豊富な業者や専門店が安心です。
「たとえばフレンチブルドッグは中型犬に分類されるので、それだけで断られることもあります。しかし実際には小柄な個体も多いうえ、無駄吠えも少なく、小型犬と変わらない条件で飼える犬種なので、こうしたことをきちんと大家さんに説明できる不動産業者は頼りになると思います」(込山さん)
また、多くの物件は、猫と小型犬いずれか1匹という条件を設定するところがほとんどで、2匹以上の多頭飼いや中型犬、大型犬を受け入れるところは少ないそうです。また中・大型犬を認めているところも、1階だけという条件が多いそう。
いずれにせよ、すでにペットを飼っているなら写真を見せたり、性格を説明するなどしてアピールすれば許可されることもあります。「根気よく探し、交渉することが大切」と込山さんはアドバイスします。
◆条件を絞り過ぎないのがコツ
ペット以外の条件は、なるべく絞りこみ過ぎないのもコツです。ただでさえ絶対数が少ないので、エリアや築年数などを絞り過ぎると、検索にほとんど表示されなくなってしまうからです。
「駅や沿線ではなく通勤時間を決めてより広範囲で探したり、築年数の条件はナシで検索するのもおすすめ。最近は古くてもフルリフォームされて綺麗な物件もたくさんあります」(込山さん)
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