猫が4匹いても、スッキリ生活 猫毛と上手に付き合うコツ
猫を飼っていると避けては通れない「猫毛問題」。ホコリと一緒になって溜まっていたり、洋服やソファー、カーペットなどに容赦なくくっついて飼い主を悩ませます。「猫がよろこぶ掃除・片づけ」の著者で、4匹の猫と暮らすフォトスタイリストのヤノミサエさんに、猫の抜け毛対策について聞きました。
猫毛がつきにくい生地を選んで
私は4匹の猫と暮らしているので、猫毛の量も4倍です。放っておくと、洋服やカーテン、じゅうたんなど、家じゅうの布地にくっつきますし、空中を舞ったりもしますよね。こればかりはもう仕方がないのですが、私はなるべく猫毛が気になりにくい生地を選んで、掃除の工夫をしています。
猫毛が最もつきやすいのは、繊維製品です。くっつきやすいだけでなく、猫毛が繊維に入り込んでしまうので粘着テープを使ったいわゆる「コロコロ」クリーナーをかけても取れにくいのです。
わが家では繊維製品を最低限に抑えるようにしています。キッチンマットや玄関マット、トイレマット、バスマットは猫毛がつきやすいうえ、掃除も面倒なので使っていません。わが家のソファーは布張りですが、買い替えを検討している人なら合皮などを選ぶと掃除がラクになると思います。
猫毛がついても目立たない洋服とは?
洋服も外出着は化学繊維のものを選ぶことが多いです。ツルツルした素材なら、猫毛がついてもサッと払えば取れますから。外出の前には、着用してしまうと気づきにくい背中部分からコロコロをかけて、出かける直前には玄関に置いたコロコロで靴下の裏などについた毛を取り除いています。
ただ、肌にやさしい綿素材の魅力も捨てがたいですし、すべての衣類を化学繊維でそろえるわけにもいかないですよね。その場合は、猫毛がついていても目立ちにくい生地や色を選ぶのがおすすめです。
避けたいのは猫毛が目立ちやすい、濃い色で、なおかつ無地の素材です。逆に、ツイードのような2色以上の糸をより合わせて織られている生地は少しくらい猫毛がついていてもわかりにくいですね。無地であってもなるべく濃い色は避けて、薄めのベージュやグレーを選ぶと目立ちにくいですよ。私もリラックスしたい部屋着には、杢生地を好んで着ています。
布地のソファーは霧吹きで湿らせると楽チン
余裕があれば、猫の体をこまめにブラッシングをしてあげて、抜け毛を取っておきましょう。お部屋でやると、猫毛が舞い上がってしまうので、バスルームがおすすめです。抜けた毛は水で流してまとめてお掃除できます。
空中に舞い上がっていた猫毛も、静かな夜の間に床に落ちてくるので、床掃除は朝一番が効果的です。少し面倒かもしれませんがダイニングの椅子はひっくり返してテーブルの上に乗せると掃除がしやすいうえ、猫毛がくっつきやすい椅子の脚をサッとふき取ることもできます。
猫毛が付きやすい布地のソファーは、霧吹きを使うのがおすすめ。座面や背面に直接霧吹きして湿らせ、手のひらでくるくるなでると、ついた猫毛がまとまってきれいに取れます。コロコロはこまめに掃除するほど消費量が増えてしまうのが気になりますが、この方法なら最後の仕上げに使うだけ。少ない枚数ですっきりきれいにできますよ。
猫との暮らしにはちょっぴり大変なこともありますが、その可愛さの前にはすべてが帳消しになってしまいますよね。皆さんの猫との暮らしが豊かになりますように。
- ヤノミサエ
- 4匹の猫と暮らすフォトスタイリスト。東京や大阪でフォトスタイリング講座を開催している。猫が喜ぶインテリアを研究、実践中。著書に「猫がよろこぶインテリア」「猫がよろこぶ掃除・片づけ」(辰巳出版)。
ブログ「猫4匹と心地よい大人のひとり暮らし」
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