靴下なんて、一人で脱げるもん! 愛犬ぷりぷりと果てなき攻防
ツンデレの現金ワンコ、家族を使い分けるちゃっかり者――。これまでそんなぷりの様子を紹介したところ、ご本人、もといご本犬からクレームが入りました。
「ちょっとー。アタチのイメージ悪すぎない?」
ごめんごめん。実際は、ぷりはほとんど手のかからない、とってもいいコです。
吠えるのはインターホンが鳴ったときぐらい。外で声を出したのは聞いたことがありません。
トリミングサロンでは、他のコが飼い主さんと離れるとき「キューンキュンキュン!(ママーっ行かないでー!)」と切ない声を上げる中、トリマーさんに自ら抱っこされ「ちょっくら楽しんでくるね~」とニッコニコ。少しは寂しそうな顔してくれや。
そんな手のかからないぷりたんですが、唯一オカンが困っていることがあります。
それは、脚先をなめること。ネコさんが顔を洗うときにペロペロしてるのは見たことがあるけれど、ぷりたんワンコなのに。トリマーさんからはいつも「肉球の周りが赤くなってますね」とか言われちゃう。
獣医さんによれば、脚の関節などが痛むことでなめたりすることもあるそう。病院に行くたびチェックしてもらいますが、ぷりの場合、幸いそういう症状はないみたい。
結論。ヒマヒマ病。
退屈になるとペロペロ。オカンが仕事で忙しく相手ができないと、「あーヒマだワン。やることないからなめちゃおっと」。一心不乱にペロペロぺちゃぺちゃ。もうどうにも止まらない!
小さいころに肉球の間にイボ(粉瘤)ができて、それが気になってなめていたのがクセになった原因かも。なめすぎてイボが巨大化し、「これは大変!」とワンコ用の靴下を履かせるようになりました。
イボは避妊手術のとき、ついでに切除してもらいましたが、なめなめグセだけが残ってしまいました。それ以来、あまりにもなめるときは靴下着用。煩わしいだろうけど、肉球周りが荒れるのは防がないとね。このブログでも、ときどきソックス姿で登場しているのはそのためです。
しかし、オカンの心、ぷり知らず。「なんだコレ、ジャマだワン!」とばかりに、靴下の上からペロペロ。注意されるのがわかってるから、寝室の奥の方でコソコソ。
しばらくすると、「ふぅ」と満足げにこちらに戻ってくるぷり。見ると……靴下履いてないじゃん! あわてて探しに行くと、ベッドの上に靴下が悲しげにクタっ。
ぷりは得意げな顔で、「ふふん、靴下なんて一人で脱げるもーん」。
おぬし、やりおるな。
オカンがお風呂に入ると、いつもバスマットの上で待っていてくれるぷり。ガラス越しに丸くなっている姿に、さみしいのかしらん、かわいいヤツめと、ちょっぴりうれしい気持ちで入浴後ドアを開けると……。
ぷりの姿はなく、またもや靴下だけがクタッ。その上、ご丁寧にきれいに並べてるし(笑)。
こうして、靴下を履かせるオカンと、脱いじゃうぷりの攻防はいつまでも続くのでした。
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