ペット分野から考える新規事業成功のポイント セミナーで紹介

朝日新聞社メディアラボが15日、同社でビジネスセミナー「新規事業を成功に導く、マーケティング戦略の描き方」を開いた。ライオン(株)からペットフード事業を引き継ぎ、2015年にペット事業の専業企業になったライオン商事(株)の永井隆志社長と、マーケティング支援企業(株)インテグレートの藤田康人CEOが、新規事業を成功させるポイントについて講演した。
セミナーは、メディアラボで運営するsippo(シッポ)事業の一環。企業の新規事業関係者ら約60人が講演とトークセッションを聴いた。
藤田CEOは「マーケティングは市場創造の活動。売れ続ける仕組み作り」「新規事業を成功させるには、新しい市場、ブルーオーシャンに入っていくことが大事なポイントになる」として、「本業とのシナジー」「顧客のインサイトから黄金文脈を探り出す」など、新規事業創造のポイントを解説した。
永井社長は、実例として、同社が力を入れている犬や猫のオーラルケア事業について説明した。「犬は口腔内が弱アルカリ性で、虫歯にはなりにくいが、歯周病になりやすい」が、歯垢除去などオーラルケアはあまり普及していない現状を解説。販売店やペットサロン、動物病院などへの啓発事業も手がけていることを紹介した。
講演後のトークセッションでは、藤田CEOは「ペットは長生きになり、それだけ病気も増えている。そこにニーズが高まっていることは間違いない」と指摘。永井社長は「犬の臭い対策のニーズは高いが、シャンプーは大変。それを解決する新商品を投入する」と話した。
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