愛犬を最後まで飼うために……コツやルール、マナーなど学ぶ教室

犬を飼っている人、これから飼おうと考えている人を対象にした犬のしつけ方教室が24日、福岡県行橋市の県京築保健福祉環境事務所で始まった。20人が参加し、ルールやマナー、病気、しつけ方について専門家のアドバイスを受けた。
飼い主と犬の良好な関係を保ち、最後まで面倒を見てもらおうと同事務所が毎年続けている。計4回あり、残りの3回は愛犬を同伴しての実技が行われる。
初回は講義が中心で、同事務所の長藤亘獣医師が、法律で定められた登録や年1回の狂犬病予防注射、県条例による放し飼い禁止といったルール、散歩時の排泄(はいせつ)物の始末といったマナーについて説明。災害などの緊急時に備えてマイクロチップの装着に加え、「犬も人もストレスがかからないよう普段からのしつけが大事」と呼びかけた。
動物愛護推進員で家庭犬インストラクターの金川英樹さん(40)は、褒めてしつける「陽性強化法」を紹介。「怒るのはなるべくやめて」「罰はうまくいかないことが多い」と伝え、愛犬のボーダーコリーを使い、しつけ方法のデモンストレーションも披露した。
県獣医師会北九州支部長で動物愛護推進員の村山真知子さん(63)は犬の病気を解説し、「狂犬病や食中毒など人畜共通感染症があることを認識し、犬を飼って下さい」と求めた。
苅田町新津の古井昌子さん(70)は、飼っている7歳のミニチュアダックスフントの無駄ぼえをやめさせたくて参加したという。「とても勉強になった。今でも遅くないと確信し、試してみます」と話していた。
(久恒勇造)
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