猫も寂しがり屋? 人に寄り添ってくる本当の気持ちは…
家に一人でいると寂しいときがあるけど、猫を飼い始めてからは寂しくなくなりました。では反対に、飼い猫は家に人がいないとき、寂しさを感じるのでしょうか?
犬は留守番のとき飼い主を待っているけど、猫は待たないと聞きます。そこは猫を飼うにあたり、気楽な点だと思っていました。
とはいえ、我が家の猫らは人が帰ると玄関まで出迎えてくれたり、歓迎の爪とぎ(?)をしたり、ワーワー騒ぐので、人の帰宅を喜んでくれているように見えます。
でも喜ぶからといって、「待って」いる様子はありません。お腹が空いたら、人間の帰宅が待ちどおしくなるのでしょうが、そうでない限り、基本的に猫らは、寝たり、パトロールしたり、寝たり、寝たり(つまり、ほぼ寝ている)しながら好きに過ごし、人が帰ってくると、瞬間的に喜んでみせたり、思い出したかのように嬉しくなるのではないかなぁと、私は思っています。
一方で、実家のもうすぐ生後半年になる子猫ちゃんは、どうも犬のように人を待っているように見えました。
実家は2世帯で家族が多く、両親は隠居生活なので、たった1匹になる機会は少ないのですが、だからこそ、家が静かになると寂しさを感じるのかもしれません。
子猫は人がいなくなると2階のベッドに眠りに行き、誰かが帰ってくると、飛び起きてすっ飛んできます。
私が帰省したときも、人の帰宅とともにサッと現れて、ニャーニャーと鳴き“私をかまえ!”とでも言いたげに大騒ぎ。いつも人のそばにいるのが好きな猫なのだそうです。
初めて猫を飼った姉も「猫はもっとそっけないもんだと思ってたけど、この子は人が好きなんだよね」と言っていました。確かに、猫は犬よりそっけないイメージですが、元から人に飼われている猫の多くは人が好きで、人と一緒にいるほうが安心するように思います。
我が家の猫の話に戻りますが、家人の帰りを待たない我が家の猫も、人のそばにいることの方が多いのです。
ひざに乗ってきたり、こたつの中に伸ばした足の上で寝たり、横にぴったり寄り添ったり。元野良猫のモモですら、最近では人と一緒にいることのほうが多くなりました。
猫を飼う前に、「猫も寂しがることがあるので、留守番は少な目で、2匹以上で飼ったほうがよい」と何かで見たことがありますが、うちの猫同士も一緒に過ごすことのほうが多いので、誰かと一緒にいたい気持ちや、寂しさはあるのかもしれません。
ネコ科の動物は、ライオン以外は単独行動だと聞くので、本来の猫は孤独を好むものなのかもしれません。でも、外敵のいない室内で人と暮らしている場合は、寂しいという気持ちが芽生えるのかな…。
もちろん猫が寂しさを感じているかどうかは、猫に聞いてみないと分からないことではありますが。聞いてみたいような、聞かない方がいいような、微妙なところです。
(ヤスダユキ)
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