柴犬の桃太郎、警察犬になったよ! 出動に向けて訓練の日々

桃太郎と訓練士の寺島さん=北海道伊達市
桃太郎と訓練士の寺島さん=北海道伊達市

 北海道内でこの秋、初めて柴犬(しばいぬ)3頭が道警の警察犬=キーワード=になった。このうちの1頭、「桃太郎」(オス、3歳)は3回目の審査会挑戦で合格した。いつ来るか分からない出動に備え、日々訓練に励んでいる。

 9月下旬、伊達市の公園。「待て。よし行って」。訓練士の寺島奈月さん(37)=室蘭市=が合図を出すと、桃太郎は芝生に鼻をこすりつけた。臭いをたどり、遺留品に見立てたコルクを見つけた。コルクをくわえ、寺島さんのところへ駆け戻ってきた。「よしよし、やったね。いいね」

 頑固で、飼い主以外の指示を聞かないとされる柴犬は、警察犬になることが少ない。桃太郎は嗅覚(きゅうかく)の鋭さを見いだされ、民間から選ばれる「嘱託警察犬」に挑戦。しつけのために寺島さんに預けられ、週5日の訓練を黙々とこなした。「まるでサラリーマンのよう」と飼い主の菊地栄子さん(70)=伊達市=は話す。

訓練士の寺島さんと桃太郎=北海道伊達市
訓練士の寺島さんと桃太郎=北海道伊達市

 道警が実施した警察犬の審査会では一昨年、昨年と落選。だが着実に力をつけ、今年2月には、全国の競技会で入賞も果たした。

 今年6月の審査会では大雨が降る中、スムーズな捜索を披露し、見事に合格した。任期は9月から1年。道警の捜査などに協力していく。親しみやすい名前や愛らしい姿から、早くも地元・伊達市の市民らの人気者になり、伊達署の交通安全イベントにも参加した。

 菊地さんは「合格だけで終わらず、出動して世の役に立ってほしい」と願っている。

(大山稜)

◆キーワード
<警察犬>

 鋭い嗅覚を生かし、犯人追跡や行方不明者の捜索などにあたる訓練を受けた犬。北海道内の警察犬は現在79頭で、このうち民間で飼育され、要請で出動する「嘱託警察犬」は68頭。犬種はシェパードが約7割を占める。今年は、桃太郎を含む柴犬3頭とシベリアンハスキー1頭も初めて選ばれた。道内の嘱託警察犬は昨年、60回出動。今年6月上旬には、七飯町の山中で行方不明になった男子児童の捜索にもあたった。
朝日新聞
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