親友猫も寄りつかない?! オーガニックな猫シャンプー
「猫をお風呂に入れる」
ただそれだけの話で、もう4回目です。
つまり、猫風呂にはドラマがあるのだということを言いたいのです。(「そんなことないよ」という反論も正しいです)
前回からの続きで、シャンプーが終わってリビングに放たれたモモ。自分の体をなめた後、もう1匹の猫あんずの元へ寄っていきました。モモは、姉妹でないけど、あんずのことが大好きなのです。
すると、あんずは怪訝な顔でモモの身体をクンクン。
お風呂で鳴いているモモを心配して(?)自分も鳴いていたので、身体をなめて労ってあげるかと思いきや……。
「フーー!!!」
突然、毛を逆立てて怒り出し、モモの元から走り去っていきました。
モモの体臭がすっかり変わってしまったので、怖かったんでしょう。
確かに、モモを洗ったオーガニックをうたっているシャンプーは、臭くはないけど結構強めの香り(漢方薬のような)がありました。
それにしても、同じ釜の飯(カリカリ)で育った、いつも一緒にいる相方に「フー」って……猫ってやつは全く。
モモは悲しそうに、その場で自分の身体を丁寧になめていました。不憫で泣けてきます……。
お風呂に話を戻します。この後、あんずも洗わなければなりません。
夫は、猫用シャンプーで引き起こされたかゆみを押さえるべく、腕にかゆみ止めの薬を塗り込み、ゴム手袋を装着して、あんずのお風呂に備えました。
なんだか私もかゆくなってきた気がする。でも、我が家にゴム手袋は1つしかないため、私は日焼け防止用の布の手袋で挑みました。
結局、水がしみこんでくるから、意味はないんだけど。
だけど、興奮した猫にひっかかれて傷つく心配が軽減されるので、手袋はおすすめです。
あんずを風呂場に入れると、すぐに逃げだそうとしましたが、床が滑るので足だけがズシャーと空回り。
脇を抱えてシャンプー液につけると悲しげに鳴き、モモと同じように流すときのシャワーも怖がるあんず。
ドライヤーも激しく嫌がったものの、なんとか乾かして、2匹の入浴は無事終了しました。(2匹目は、さほど変化がないので3行で完結)
疲れた……。
2匹洗い終わった頃には、精も根も尽き果てていました。
初めてお風呂に入れたときは、根性で2匹順番に洗いましたが、確か2回目以降は気力が続かず、もう1匹は翌週に繰り越した記憶があります。
果ては、モモだけ洗ってあんずは洗わなかった時も。お風呂を免れたあんずは、シャンプーの香りのするモモの半径1m以内に1週間以上近づくことはありませんでした(悲)。普段は、だいたいくっついて一緒に寝ているので、毎日寂しそうなモモに謝りました。
「高麗人参配合のオーガニックシャンプーなんか買ってきてごめんね。でも、高かったから捨てられないんだよ」と。
(ヤスダユキ)
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