PR by エステー
エステー株式会社の「保護ネコ応援プロジェクト」メンバーとペットケア開発チームのメンバー、前列中央が「NPO法人猫の森」代表理事の北村由紀子さん
エステー株式会社の「保護ネコ応援プロジェクト」メンバーとペットケア開発チームのメンバー、前列中央が「NPO法人猫の森」代表理事の北村由紀子さん

エステー「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」がスタート 保護猫との暮らしを始める前に知っておきたいこと

 エステー株式会社は、全ての猫が幸せに暮らせる社会の実現を目指した「保護ネコ応援プロジェクト」を継続的に展開しています。その一環として、今回、保護猫を迎える人々をサポートする「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」がはじまります。

 保護猫をお迎えする際は、適切な迎え入れ方がありますが、その詳細まで理解している人はまだ少ないかもしれません。そこでエステーのプロジェクトメンバーとペットケア開発チームのメンバーたちが「NPO法人猫の森」(以下、「猫の森」)を訪問。保護猫を取り巻く現状から、迎え入れるにあたって整えておくべき環境、用意しておくべきものまで、代表理事の北村由紀子さんにお話を伺いました。

まず知っておきたい「終生飼養」という考え方

猫が快適に過ごせるよう工夫された「猫の森ハウス」にて、プロジェクトメンバーたちは熱心に耳を傾けた

 千葉県船橋市を拠点に、飼い主のいない猫の救助・保護、譲渡先探しを行っている「猫の森」では、命を引き受ける責任を負って最期まで共に暮らす「終生飼養」という考え方を、保護猫を迎える人たちに伝えています。現在、約170匹の猫を預かっていますが、そのほとんどはもともと飼い主がいた猫たち。多頭飼育崩壊などが原因で保護された状況なのだと教えてくれました。

 誰もが責任をもって、猫を終生にわたって育て、養うという意識がもてるかどうか。また、何かあったときに動物の命を託せる人がいるかどうか。その条件を整えてから迎え入れを検討してほしいと北村さんは語ります。

「また、迎え入れを検討する多くの人が『この子は健康ですか?』という質問をされます。保護されるまでに劣悪な環境で暮らしていたわけなので、慢性的な疾患を抱えている猫も少なくありません。今は健康でも今後どうなるかわからないのは、どの猫も一緒です。健康状態が優良な子たちばかりではないということは、まず知っておいてもらえたらと思います」

健康状態に不安を抱える猫もいるが、それも含めて受け入れる覚悟が必要。「猫の森」では仮譲渡期間を通じて、共に暮らす準備を大切にしている

迎え入れる前に徹底すべきは「脱走防止対策」

 実際に猫用トイレや製品開発に携わるペットケア開発チームが、「保護猫を迎える前に、家の環境をどう整えておくのが良いでしょうか?」と問うと、北村さんはこう答えます。

「何より重要なのが、脱走防止対策を徹底すること。特に譲渡直後は、慣れない環境に猫が不安を感じて逃げてしまうことがあるからです。玄関の前に高さのあるフェンスを設置するほか、ドアや網戸にストッパーをつけるようにしましょう。猫が網戸を引っかいたり、網戸そのものを倒して脱走したりすることもありますので、網戸には触れさせないのが鉄則です」

 北村さんは、譲渡の前に必ず自宅訪問をして、住まいの様子を見せてもらい、猫がいたずらしそうなものが床に置かれていない状態にしておくことを推奨しています。

 他にも、よくあると言うのが、おもちゃの誤飲。また、本などが積み上がっていると、それらをかじってしまうことも。キッチンのゴミは出しっぱなしにしないのが基本です。お菓子や菓子パンなどは袋に入っていても匂いが漏れるので、ストッカーを用意してもらい、そこにしまうようアドバイスしています。

「猫のための住まいの環境整備は必須」と話す北村さん。譲渡前に自宅を確認し、猫が安心して暮らせる準備を徹底している

 先住猫や犬との相性は、それぞれの性格を見極めながら、ならばこの子はどうかなど、慎重に進めていくそう。ただ、基本的に猫は群れない生き物。適度な距離感をもって暮らしていくのがお互いにとってベターなのだとか。

 また、猫は自由気ままで群れをつくらない特性を考えると、留守の時間が極端に長くなければ、ひとり暮らしや共働きの家庭でも問題はないそうです。一方で、子猫の場合は体力や健康面が安定していないため、何かあったときにすぐ対応できる環境が望ましいとのこと。ペットカメラは必須の対策ではありませんが、留守中の様子を見守れる便利なグッズとして備えておくと安心です。

迎え入れ初日にケージから出すのは絶対NG

 話が進む中で、保護ネコ応援プロジェクトメンバーから「迎え入れ初日までにそろえておくべきものは?」という質問も挙がりました。それに対して北村さんは、「まず必須なのは、猫の暮らしのベースとなるケージとトイレです」と答えます。

 ケージは、上下運動が可能な2〜3段のものを用意しましょう。トイレに関しては、北村さんが注意点を指南してくれました。

「トイレについて私がこだわっているのが、用意する数とその置き場所についてです。まずケージ内に必ずひとつ置き、慣れてきたら別の場所にもうひとつ置いてください。その場合、電化製品は電磁波を出しているので、落ち着いて排泄(はいせつ)することができません。テレビや電子レンジ、冷蔵庫などの周辺は避けましょう。よく洗面所にトイレを置いている方を見かけますが、洗濯機の音がストレスになることも。静かで薄暗い場所が理想とされています。多頭飼いの場合は、トイレの共有を嫌がる子もいますね。その場合、排泄物の臭いが残りにくいシステムトイレを選ぶといいかもしれません」

ケージは上下運動できる多段式を、トイレは静かで落ち着ける場所に。網戸の手前には柵を付けて脱走対策を徹底しよう

 使い慣れた猫砂をはじめ、体格や食べ方のクセに合わせて高さを調整できるごはんとお水の器の台、譲渡前に食べていたフード、さらに食欲が落ちたときのための猫専用のおやつも準備しましょう。使い慣れた素材の爪研ぎも必須です。猫が安心できるタオルや小さなひざ掛けを用意しておくと安心でしょう。

「迎え入れてから1週間ほどは、ケージの中に入れて刺激を与えず、環境に慣れてもらう期間にします。ここはゆっくりごはんが食べられて、落ち着いてうんちとおしっこができるセーフティーゾーンだと教えてあげるのです。外の様子に興味を示し始めたら、1日のうちの数時間だけなど時間を決めて、ケージの外に出してあげましょう。そうやって少しずつ段階を経て環境に慣れてもらうことで、家族との関係が築かれていき、トイレの粗相など、生活における失敗が減ることになるのです」

 だからこそ、初日に犯しがちな失敗例として「いきなりケージから出してしまうこと」が挙げられるのだとか。環境が変わったことに不安を感じて脱走する危険があるほか、トイレに慣れず排泄を我慢してしまい、泌尿器系の疾患につながることも。また先住の猫や犬が驚いて、関係性の構築に失敗する可能性も大。保護猫を迎えるときは、アイテムの準備を怠らないようにするだけでなく、初日から1〜2週間の過ごし方にも気を配る必要があるのです。

ごはんやお水の台、爪研ぎも用意する。安心できる居場所を整えて、猫が落ち着ける環境づくりを

「多頭飼育崩壊」は身近に起きている

 冒頭でも触れたとおり、現在「猫の森」で暮らしている猫のほとんどは元飼い猫で、多頭飼育崩壊の現場から保護された子がほとんどだそうです。北村さんはそのことに警鐘を鳴らしたいと考えています。

「『多頭飼育崩壊』と聞いて、多くの人は自分の住む場所とは関係のない、どこか遠くで起こっていることだと感じているのではないでしょうか。でも実際には、この船橋市だけでも、50匹を超える多頭飼育崩壊が1年で3件も起きています。多頭飼育崩壊を起こす飼い主は生活困窮者だったり、孤立した高齢者だったりするのですが、最初は動物保護のつもりで飼育をスタートさせている例も。行政との連携は最大の課題ですが、地域の人々が違和感に気づくこともすごく大切。身近に潜んでいる問題なのだということを知ってほしいと思っています」

 「猫の森」では、大切に保護した猫たちだからこそ、無事に巣立っていったあともサポートを続けています。猫の飼育に慣れていない飼い主の場合、健康状態に不安を感じても「病院に連れていくべきかどうか」を迷ってしまうことも。そんなときに備え、経験豊富なボランティアスタッフとLINEでつながることによって、安心して相談できる環境を整えています。

「多頭飼育崩壊は遠い問題ではなく、身近に起きている現実」。猫を取り巻く社会課題にも目を向け、正しい知識を深めていきたい

「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」が心強い味方に

 保護猫の適切な迎え入れ方を理解はしても、やっぱり「準備にかかるお金」や「暮らしの変化」への不安をぬぐうことができず、踏みとどまってしまうことがあるかもしれません。そんな一歩を後押しするのが、エステーによる新たな取り組み「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」です。

 これまでも同社は「保護ネコ応援プロジェクト」の活動として、全国の保護猫団体に自社の猫用トイレ用品を寄贈してきました。そして今年は、新たに保護猫を迎え入れる一般家庭を対象としたサポートキャンペーンをスタートします。

 キャンペーンの期間は、8月8日(金)~10月31日(金)まで。期間中、キャンペーン参加団体を通じて保護猫を迎える家庭に対し、エステーの猫用システムトイレが贈られます。用意している数は222個。北村さんが説明していたように、トイレは猫を迎え入れる際に欠かせないアイテムです。 こうした必需品を提供することで、経済的・心理的なハードルを下げ、より安心して保護猫との暮らしをスタートできるようサポートするのがこの取り組みの目的です。

 プレゼントされるのは、シンプルな設計でケージの中にすっきり収まる『ニャンとも清潔トイレ らくっとシンプル』。出入り口の高さは10cmに低く抑え、成猫はもちろん子猫や高齢の猫も出入りしやすいので、初めてのシステムトイレに最適です。足つきスノコなので、シート交換時もおしっこがついたスノコ底部が床につかず、衛生面にも配慮されています。

『ニャンとも清潔トイレ らくっとシンプル』は低めの出入り口と清潔設計で、初めてのシステムトイレにぴったり

■キャンペーンに参加する保護団体
保護っ子ハウス
一般社団法人42825(よつやねこ)
NPO法人もふっこひだ
認定NPO法人アニマルレフュージ関西
保護猫ふみふみ
わんにゃん組「なないろしっぽ」
NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ
てんしんらんまんな★ラッキー
NPO法人 咲桃虎
一般社団法人 おーあみ避難所
特定非営利活動法人CAIT SITH
認定NPO法人えひめイヌ・ネコの会
ボランティアねこ活
特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会
一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会
特定非営利活動法人しあわせにゃん家
NPO法人猫の森
公益財団法人動物臨床医学研究所「人と動物の会」
NPO法人アルマ
NPO法人けだ・まも
NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道
(以上、全国の21団体/順不同)

「エステーの『保護ネコ応援プロジェクト』が始まって、今年で3年目になります。保護猫を迎える際に必要なアイテムのひとつであるトイレをプレゼントすることで、保護猫をお迎えしようと考えている方の気持ちを少しでも後押しし、保護猫との新たな暮らしをサポートすることができればと考えています」。保護ネコ応援プロジェクトメンバーの林幸恵さんはそう話してくれました。

 動物の保護活動は、日本社会が抱える重要な課題のひとつであり、企業が関わっていくことはひとつの責務といえるかもしれません。エステーは、さまざまな商品を充実させることや「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」などの活動を通じて、この輪を大きく広げ、社会全体で支える仕組みを循環させていこうとしています。

「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」をSNSから応援できます!
あなたのアクションで、プレゼント数が増量。
8月19日(火)〜10月31日(金)まで、InstagramとX上でハッシュタグキャンペーンを実施します。「#エステー保護ネコ応援プロジェクト」をつけた投稿や、それらの投稿への「いいね」「リポスト」を行うことで、プレゼントされる猫用トイレの上限数が増えていきます! 皆さまのアクションをカウントし、222アクションごとにトイレを1個ずつ上乗せ(最大444個まで)。おひとり何回でもご参加いただけます。ぜひSNSで応援してください。

<注意事項>
  • 投稿された写真・画像は、本プロジェクトに関連するWEBサイト及びSNS等で使用させていただくことがありますので、ご了承の上、ご投稿をお願いいたします。
  • ペットのお写真・画像と一緒に投稿いただく場合には、必ずご自身のご家庭の子のお写真にてお願いいたします。
  • 人物が写った写真・画像を投稿する場合には、事前に被写体となる方の了承を得たもののみとしてください。
  • 第三者に権利のあるお写真・画像は利用しないようお願いいたします。
    ※肖像権に関するトラブルに関して、運営者は責任を負いません。
  • #エステー保護ネコ応援プロジェクトのSNSアクションキャンペーン対象期間は8月19日(火)~10月31日(金)になります。キャンペーン期間外のアクションはカウントされません。
  • プロフィールが非公開設定のまま投稿いただいても、投稿件数にカウントできません。公開アカウントよりご参加ください。
(2025年11月21日追記)
「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」は、2025年10月末をもって終了いたしました。期間中に保護猫を家族に迎えてくださった方、SNSで情報発信にご協力くださったみなさま、参画してくださった保護団体のみなさま、本当にありがとうございました。

 参加団体を通じて、281匹の保護猫が新しい家族に迎えられ、同数の猫用トイレ(281個)をプレゼントいたしました。また、キャンペーンとは別に、全国の保護団体へ、エステー株式会社より合計 4,340個 の猫用製品が贈呈されました。

 保護猫たちの命をつなぎ、未来を支えてくださったすべての方へ、心より感謝申し上げます。

ニャンとも清潔トイレ

(撮影/山本佳代子、文/本庄真穂)

sippoのおすすめ企画

連載「保護猫の迎え方」

猫を家族に迎えたいと思ったら、選択肢に保護猫も入れてみませんか?連載「保護猫の迎え方」では、7回にわたって保護猫の迎え方を詳しく紹介していきます。

この連載について
保護ネコ応援プロジェクト
エステーがsippoと連携して取り組む「保護ネコ応援プロジェクト」についてお伝えします。Presented byエステー
Follow Us!
犬や猫との暮らしに役立つ情報をお届けします。