PR by エステー
ベージュのパーカを着ているのがエステー株式会社の「保護ネコ応援プロジェクト」メンバーとペットケア技術推進チームのメンバー。前列中央「東京都人と動物のきずな福祉協会」の古川尚美さん、(中央左)池田仁美さん、(中央右)岡村怜央さん
ベージュのパーカを着ているのがエステー株式会社の「保護ネコ応援プロジェクト」メンバーとペットケア技術推進チームのメンバー。前列中央「東京都人と動物のきずな福祉協会」の古川尚美さん、(中央左)池田仁美さん、(中央右)岡村怜央さん

エステー「保護ネコ応援プロジェクト」が保護猫団体でボランティア 猫の健康管理とトイレの役割を再確認

 全ての猫が幸せに暮らせる社会の実現を目指す「保護ネコ応援プロジェクト」に取り組んでいるエステー株式会社。2024年は全国22の保護猫団体に、エステーの猫用トイレ用品を寄贈しました。そのひとつが、一般社団法人「東京都人と動物のきずな福祉協会」(以下、「人と動物のきずな」)です。そこで今回、エステーのプロジェクトメンバーと開発担当者が、東京都千代田区にある「人と動物のきずな」のシェルターを訪問しました。活動の詳細について話を伺うほか、ボランティアの一環として寄贈した「ニャンとも清潔トイレ シンプルタイプ」のトイレ掃除も体験。その様子をお届けします。

猫の保護活動のエリアを広げていきたい

 今回訪れた「人と動物のきずな」は、千代田区と協働で動物保護活動に取り組んできた「ちよだニャンとなる会」の代表メンバーが立ち上げた動物保護団体です。今回は、業務執行理事である古川尚美さんにお話を伺いました。

団体のことや保護猫を取り巻く東京都の状況など、古川さんによるていねいな解説が行われ、プロジェクトメンバーたちは熱心に話を聞いていた

「まず千代田区は、2011年、全国に先駆けて猫の殺処分ゼロを実現しました。そのことを知った方々から問い合わせが来るようになり、さまざまな団体がそれぞれの課題を抱えていることが浮かび上がってきました。そこで、猫の保護活動を千代田区内だけでなく東京都全体に広げること、さらにそれぞれの地域で活動するボランティア団体の『中間支援』を担うことを目的に『人と動物のきずな』を設立したのです」

「人と動物のきずな」は、人と動物を支援する中間支援団体として、緊急支援や保護活動、政策提言などを行い、持続可能な社会の構築を目指しています。例えば、高齢ボランティアが多いエリアでは野良猫の繁殖スピードに捕獲スピードが追いつかないため、代わりに保護したり、マンションなどで飼育頭数が限られる都心エリアのボランティアからの引き取りと預かりをしたり。過去には、預かり頭数を増やせる一軒家での医療費の一部を「人と動物のきずな」が支援するなど、その活動は多岐にわたっているのだそう。

シェルターの各所には、猫がゆっくりくつろぐことのできる場所が

 最近では、中央区が民間シェルターの運営経費の一部助成を実施し、千代田区も飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費の助成事業に取り組むなど、保護猫活動を支援する行政の動きも目立ってきました。「人と動物のきずな」も行政と協働してきた知見を生かし、国や行政の取り組みの重要性を訴えてきました。

「人と動物のきずな」は、能登半島地震で被災した猫を多数受け入れている

キャットファーストで考え抜いた、理想の空間

 今回訪問したのは、2023年3月にできたばかりのシェルター「東京シェルター・シェアリング神田神保町」。ビルの3階へ上ると、そこにはシェルターとしてリノベーションされた見事な空間が。清潔感にあふれ、かつ温かみが感じられるくつろぎの部屋が広がっていました。

「96平米のなかに3つの部屋と2つの個室を備えていて、都内有数の広さだと思います。何より重視しているのが、衛生管理。感染症が広がらないよう、部屋ごとにスリッパを履き替えるほか、手袋や消毒スプレーなどは各部屋に備えています。汚れの落ちやすさを考えて、床は塩化ビニル素材を使用。この床材は私が通うヘアサロンで教えてもらいました」

各部屋で履き替えるスリッパは色分けしてわかりやすく(写真左)。猫が安心できる個室を完備(写真右)

 また、猫エイズウイルス(FIV)と猫白血病ウイルス(FeLV)が陽性(キャリア)の猫のため、窓際に専用の小部屋を用意。

「猫エイズウイルスは、かなり誤解が多い病気です。まず人間にはうつりませんし、猫同士でもうつるのは交尾、もしくは血を流すようなケンカのみ。うちの猫たちは不妊去勢しているし、激しいケンカはしないのですが、ただ免疫が落ちると発症の可能性はゼロではない。なので一応部屋を分けているんです」

 各部屋にはキャットウォークなどが備え付けられていて、猫たちが悠々自適にたたずんでいるのが印象的。キャットファーストの思いを感じる理想的な空間を見せてもらいました。

猫は思い思いに過ごすことができる、天井に備えたキャットウォーク。キャリアの猫専用の小部屋は右奥に

シンプルな設計ゆえ、使い勝手のいいトイレ

 さて、次はエステーが寄贈した「ニャンとも清潔トイレ シンプルタイプ」の掃除をプロジェクトメンバーが体験してみることに。「人と動物のきずな」では衛生上の観点から、12日に1回トイレを丸洗いすることにしているのだそう。

 まず、トイレトレーからチップをすべてゴミ袋に捨てて、トイレを洗い場のシンクに入れます。次に消臭除菌効果のあるスプレーを全面に吹き付け、さらに沸騰させたお湯をかけて除菌を徹底。そのあと、中性洗剤をつけたスポンジで丁寧に洗い、すすいだのちに清潔なクロスで拭き上げるという手順です。

「人と動物のきずな」では衛生面と作業のしやすさを考え、動物病院が採用している専用シンクを使っている

 実際に経験したプロジェクトメンバーの福井由紀子さんは次のように語りました。「ひとつ洗うだけでも結構な大仕事だと感じました。これが何個もあるのだから大変ですよね。溝などは設計上必要な箇所はあるものの、洗う側からすると少ないほうがラク。さらにブラッシュアップしていきたいと思います」

「人と動物のきずな」では、寄贈前から「ニャンとも清潔トイレ シンプルタイプ」を活用していたそう。団体の岡村怜央︎さんはその利点について、「まず、トイレの入り口が低いので猫たちが入りやすいのがいいですよね。さらに四角い形なので、ケージにすっきり収まるのがうれしいポイント。広くて囲いがなく、たっぷりの砂があってのびのびとできる。それらの条件を満たしていると思います」と教えてくれました。

施設を掃除する際の手順や作業項目はリスト化している(写真左)。丸洗いした日がわかるように、日付をトイレの外側にテープを貼り、記載している(写真右)

 また、「ニャンとも清潔トイレ 脱臭抗菌・チップ」については、古川さんよりこんな意見が。「猫のおしっこやうんちの色と状態は、健康のバロメーターなんです。異変にすぐ気づくにはシートだけでなくチップも色が白いと良いのですが、白くすることは可能でしょうか。赤い血尿が出た時点では手遅れの場合もあります。少しでも尿の色が濃くなった時点で気づいてあげたくて」

 エステーで開発を担当する梅田智重さんは、「シェルターの方ならではの猫ちゃんファーストの視点はやはり勉強になります」と話してくれました。

古川さんから商品開発担当者へ、シェルター運営側からの要望が伝えられた

動物福祉と適正飼育を考える

 最後に古川さんより「昨今の動物の殺処分は、昔と違って飼育放棄が大きく関わっています。特に高齢者の方々から、飼育が難しくなったという理由で保護団体に持ち込まれるケースも増えています。これは日本の社会課題でもありますよね。適正飼育とは何か、動物問題と福祉サポートが連携できればいいなと感じています」と今後の課題が挙げられました。

 また、保護猫団体への訪問が初めてだったエステーの梅田さんは「今日は動物の命がこうやって守られているのだと実感できました」と語り、同じく髙野孟さんは「実際に使用する方々から意見をいただくことができ、貴重な体験でした」と話してくれました。

 エステーが「保護ネコ応援プロジェクト」を通してできることは、まだたくさんあります。さらなる活動への指針が見えてきた、そんな訪問体験になりました。

ニャンとも清潔トイレ
エステーペット
「保護ネコ応援プロジェクト」特設サイト

(撮影/山本佳代子、文/本庄真穂)

sippoのおすすめ企画

【出展受付中】sippo EXPO 2025

9/26-28@東京ビッグサイトで開催!ほかでは出会えない1万人のペット関心層が来場

この連載について
保護ネコ応援プロジェクト
エステーがsippoと連携して取り組む「保護ネコ応援プロジェクト」についてお伝えします。Presented byエステー
Follow Us!
犬や猫との暮らしに役立つ情報をお届けします。