「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した、俳優の川上麻衣子さん(前列左)と一般社団法人「おーあみ避難所」の代表・大網直子さん(前列左から2番目)、「沖縄 野良猫TNR プロジェクト」の代表・小林恵未さん(前列右)。「動物愛護・ワンダフル・行政賞」を受賞した岡山市保健所の丸山稔さん(前列右から2番目)
「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した、俳優の川上麻衣子さん(前列左)と一般社団法人「おーあみ避難所」の代表・大網直子さん(前列左から2番目)、「沖縄 野良猫TNR プロジェクト」の代表・小林恵未さん(前列右)。「動物愛護・ワンダフル・行政賞」を受賞した岡山市保健所の丸山稔さん(前列右から2番目)

第7回「川島なお美動物愛護賞」 俳優の川上麻衣子さんら5組が受賞

 動物愛護に貢献した個人や団体を表彰する「川島なお美動物愛護賞」の授賞式が24日、東京・京橋で開かれた。2015年9月24日に54歳で急逝した俳優の川島なお美さんの遺言に基づいて創設された賞で、今年で7回目。一般社団法人「ねこと今日」を立ち上げ、保護猫の譲渡活動などに尽力している俳優の川上麻衣子さんら計5組が選ばれた。

「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した、俳優の川上麻衣子さん

 川上さんは「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞。ほかの動物愛護団体と協力しながら月に1、2回のペースで保護猫の譲渡会を開いているといい、「猫と人のよりよい共生をめざして、時に迷いながらも活動しています。猫たちから学ぶことが本当に多い。猫に感謝しながら、これからもがんばっていきます」とあいさつした。

「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した一般社団法人「おーあみ避難所」の代表・大網直子さん

 同賞にはほかに一般社団法人「おーあみ避難所」(代表・大網直子さん)と「沖縄 野良猫TNR プロジェクト」(代表・小林恵未さん)が選ばれた。大網さんは「約170人いるボランティアの人たちをはじめ、多くの方に支えられて活動ができています。犬たち、猫たちにとって保護施設は通過点。できるだけ多くの子に新しい家族を見つけてあげたい」と話し、小林さんは「沖縄では行政によって猫の駆除政策が行われていて、私たちは殺処分が増えることを強く懸念しています。民意や世論に訴えかけることで、本来の動物愛護活動の輪を広げていきたい」と語った。

「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した「沖縄 野良猫TNR プロジェクト」の代表・小林恵未さん

 また岡山市保健所が「動物愛護・ワンダフル・行政賞」を受賞した。同保健所は、行政として自ら野犬の訓練に乗り出し、動物愛護団体に頼らずに譲渡する体制を整えた。同保健所衛生課の丸山稔さんは「野犬がうまれるのは、人間のせい。その野犬の問題を解決するのも人間の責任です。皆で協力しながら、できるだけ早く新しい家族を見つけてあげたい」とあいさつした。

「動物愛護・ワンダフル・行政賞」を受賞した岡山市保健所衛生課の丸山稔さん

 大賞にあたる「動物愛護・川島なお美賞」に選ばれたのは、獣医師の山口武雄さん。約40年にわたり動物保護活動に携わってきた功績が評価された。70歳を超えたいまも全国を飛び回って野良猫の不妊・去勢手術にあたっている。この日も手術が入って授賞式を急きょ欠席したが、「殺処分をゼロにするために不妊・去勢手術を行っています。動物愛護週間を機に動物の命について考えてみてほしい」などとメッセージを寄せた。

 同賞を主催しているのは各分野の著名人が集まったボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」内の動物愛護委員会。同委員会委員長として出席した、故・川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦さんは、受賞者らを前に「素晴らしい方々に受賞いただき、感謝しております。これまでの受賞者の方も含め、受賞いただいた方たちが賞の価値を高めてくれています。私たち自身も含めてそれぞれが自分の役割をまっとうして、殺処分をゼロに近づけていけたら」とあいさつした。

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sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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