動物たちのために何が出来る? 試行錯誤して自分なりの答えを見つけるしかない
こんちわ、坂上です!
ある日の朝、彼女さんが「TNRをやりたいんだけど……」と言った。
TNRとは、野良猫を捕獲して、避妊&去勢手術をして、元の場所にリリースする。無駄に繁殖させないことによって、不幸に陥るニャンコ→殺処分を減らそうという考えである。
TNRという選択肢
ただ、TNRには賛否が付きまとう。
「捕獲したんだったら、最後まで面倒を見なさいよ」的な。
まぁ、少数意見ではあるのだが、わからなくもない。というか、捕獲した後に少なからずお世話をさせて頂くので、情が湧くのは当たり前なのだ。
しかし、どの動物保護団体さんも許容量は限られている。心の中では、皆最後まで面倒を見させてもらいたいとおもっているのだ。
そんな思いの中での、TNRというひとつの選択肢。
ぶっちゃけ、行政がもっと積極的に動物保護に尽力していれば、保護活動家さんたちの心が痛むことなどないと言い切りたい。
以前にTNRをした時のこと
話を彼女さんに戻すと……。
実は以前、一度やったことがあるのです。
ただ、その時にわたしと彼女さんは、別れるか別れないかぐらいまでもめました。
簡単に説明すると、「やっぱり引き取りたい」と言ったから。で、わたしは約束が違うと。
あくまでもわたしの言い分、考えになってしまいますが、TNRを経験したいのであれば、引き取っては意味がないわけです。なぜならば、「別れ」を経験するためのモノだから。引き取ってしまっては、TNRでもなんでもない。リリースすることによって、はじめてTNRというモノを知り、TNRに対する自身の考え、受け止め方が明確になるんです。
結果、1匹だけリリースしました。他の子たちは「さかがみ家」で引き取り、すでに新しい家族の元で幸せな生活を送っております。
その様子をわたしのYouTube「坂上家のチャンネル」でありのまま配信したところ、珍しく批判の声が上がったようです。
「なぜ、1匹だけ!」と。
そのお気持ちも、十分理解できます。なぜならば、彼女さんにTNRという現実を知って頂くために選ばれてしまった1匹だからです。
彼女さんが納得したかどうかは、わたしにもわかりません。ですが彼女さんは、リリースした子の餌やりを、いまだに継続しています。
そんな彼女さんが、改めて「TNRをしたい」と。
自分なりの答えを
真意のほどはわかりません。ですが、TNRに対してわたしも思うところがないわけではないですが、引き留める理由もない。
ただ確かなことは、「動物の命をなんとかしたい!」といった思いから生まれた衝動、決断ならば、「頑張って試行錯誤して、自分の答えを見つけてください」しか、ないのではないかと。
そんな彼女さんの決断をサポートしながら、おそらくわたしも、答えを見いだすために葛藤するような気がしています。
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