愛犬「マル」の白内障手術、成功! 黒く戻った瞳に、初めて私の顔がうつった
1カ月前、いわゆる“匂わせ”て締めくくってしまったため、読者の皆さんにも、担当編集者のOさんにも、ずいぶんご心配をかけてしまったので、今回は結論から……。マルの白内障の手術、成功いたしました!
万が一のことを考え、涙が止まらなかった手術前
マルを『安部動物病院』に預ける日は、朝から心配で心配で、たまりませんでした。術前検査はしていただいたものの、麻酔をかけて行う手術ですから。
しかも、子供の頃から視力がよくて、コンタクトレンズはもちろん、ちゃんとした眼鏡を作ったことが一度もなく、身体検査や人間ドックの「眼科」でも、まったく引っかかったことのない私に、眼やまぶたにメスを入れるなどということは、想像の範囲をはるかに超えた事態でした。
予定では3泊4日の入院。マルは我が家に来てから一度も“お泊り”をしていません。診察や術前検査が続き、さらに往復2時間近くクルマに乗るため、マルは「また捨てられてしまうのではないか……」という想いが頭をよぎったようで、すっかり元気をなくしてしまっていました。
4日間離れることと、万が一のことを考えて涙がとまらない私。自分で決断したこととはいえ、病院からの「説明と同意についての原則」にある「一定の侵襲(体にかかる負担)を加える場合が少なくないこと」「重篤な合併症を起こすことがあります」などと記されたペーパーを読みながら、ネガティブなことばかり考えてしまっていました。
それに「約1時間」と聞いていたのに、予定時間から2時間以上経っても、病院から電話がなくて……。よくも悪くも何も起こらないコロナ禍において、いても立ってもいられないひとときを久しぶりに経験しました。
術前に、左眼が「過熟白内障」、右眼が「未熟白内障」と診断されていたマルの手術は、院長先生曰く「けっこう大変でした」というものだったそうです。
真っ白だったマルの目が黒色に戻った!
当日の術後から毎日、面会に行かせていただきました。
初日は、エリザベスカラーを付け、マル自身、少し不安げな顔をしていましたし、ストレスで、お腹をくだしてしまったと聞きました。
でも心から驚かされたのは、術前、ほぼ真っ白だったマルの目が黒色に戻っていたことです。もちろん、そんなマルの顔を私は初めて見ます。
約1時間の面会後、帰りがけ、受付の看護師さんから「マルちゃんは初めて山田さんのお顔を認識できたのかもしれませんね」と言われて、また涙が溢れました。私の反応に驚いたのか、看護師さんは続けて、「これまでにも、声や匂いで、もちろんわかってはいたのですが、ハッキリ見えるようになったのでは」と。
確かにマルは左眼をほぼ失明していたので、左側からトリーツを差し出しても、すぐには見つけられませんでした。トリーツだけでなく、私が左側にいてもわからなかった……ということです。
帰宅後、夫に報告し、マルの術後の写真を見せたところ、「こんなにキレイにしてもらえたんだ」と心から驚いていました。
その後も毎日、面会に行かせてもらい、おかげさまで下痢も治り、マルは予定通り、退院できました。
マルとのご縁を改めて感謝
以前から右眼に差していた目薬以外に、左眼用の目薬が3種類。計4種類の目薬を5分おきに左眼は1日4回、右目は1日3回、点眼するのは、けっこう大変。
もちろん、お金も20万円近くかかりましたし、2週間、エリザベスカラーを外せなかったマルも大変だったと思います。
でも、手術が成功し、マルの視力が回復したこと。私も嬉しかったのですが、マルを保護してくださった『Wonderful Dogs』代表の岩渕友紀さんにLINEで報告したところ、本当に喜んでくださいました。
「ありがとうございます」
「本当にありがとうございます」
「マルた~ん、よく頑張ったね」
「エライエライ」
「ますます美人さんで本当にカワイイ」
……などという温かいメッセージと共に号泣スタンプをいくつも送ってくださったことに、また泣けてしまいました。
これまで何百匹も保護してくださり、ご縁をつないできてくださった岩渕さんは、1匹も忘れていらっしゃらない。みんなの幸せをずっと願ってくださっていたということです。
改めて、多くの皆さんがつないでくださったマルとご縁に感謝。そして、マルは本当によくがんばりました。これからも、マルの目が何を語っているのか、しっかりと見ながら、仲良く暮らしていきたいと思います。
みなさん、ありがとうございました。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。