白内障で左目が真っ白になってしまった元繁殖犬「マル」 迷いながらも、手術を決意

ミニチュアピンシャー「マル」
手術当日のマル。車内で心細そうな顔をしています

 ブリーダー崩壊から『NPO法人Wonderful Dogs』さんにレスキューしていただき、浅田美代子さんの御紹介で昨年6月、我が家に来てくれたマル。

 新型コロナウィルス流行の影響でStayHomeが増え、「60代前半の内に、あと一匹」と決心し、迎えた推定7歳の保護犬です。

ココを失明させた私の失敗

 お見合いを経て、即決した私と夫が帰宅した後、『Wonderful Dogs』さんでは、スタッフさん間で「ほんとに、いいのかしら?」という会話があったと聞きました。

 マル(レスキュー直後の名前は「キャロット」)は当時、体重が6キロ台の後半で、それでも「絶賛ダイエット中」とのことでした。つまり、レスキューされたときは7キロ台だったかと。

 少しでも、その豊満すぎるボディを隠そうとしていたのか(笑)、初夏なのに、お洋服を着ていたマル。顔は小顔で、我が家の次女犬で極小サイズのココよりも顔が小さかったのですが、上から見ると、背中が四角くて、馬が着けている幌を2~3枚、かぶせたような体つきだったのです。

 『Wonderful Dogs』代表の岩渕友紀さんは、正式譲渡の際にも、とにかく「もう少し痩せなければ」と繰り返していらっしゃいました。

左目が真っ白になってしまったマル

 でも、私が気になっていたのは、マルの左目が少し白くなっていたことでした。我が家では、次女犬・ココの白内障の治療が遅くなり、結局、ココは両目を失明しました。

 これまで何度か書かせていただいたように、長女犬・ピンが悪性リンパ腫を発症し、14か月、ほぼ毎週通院するも、結局、ステージⅤで、病院から旅立ったことで、動物病院が嫌いになってしまった私。

 ココの目がどんどん白くなっていくのに、白内障の初期の治療として薦められる目薬も、もらいにいかなかったことで、ある日、ココの白目が真っ赤になってしまい、そこから眼科専門の動物病院に通い出すも、程なくして両目を失明させてしまったのです。それは間違いなく私の責任でした。

 それでも、家の中を自由に動き回り、今年830日で15歳になったココは、皮膚が弱い持病もありながら、食欲旺盛で、元気にしてくれています。

 でも、マルは我が家に来て、まだ1年。気が付けば、少々白かった左目は、素人目にもさらに白くなってしまいました。

ミニチュアピンシャー「マル」と「ハンター」
先輩犬「ハンター」と。よく見ると右目もうっすら白い

たくさん苦労してきたのに失明なんて……

 今夏、収納家具やソファを新調したことで、それでもしもマルの視力がもっと悪くなってしまったら、家のあちこちに、ぶつかってしまうのではないか。これは何としてでも、白内障の進行をストップしなければ……と、ココもお世話になっていた『安部動物病院』(台東区入谷)の予約をとりました。

 まずは検査をしていただいたのですが、それから1週間、「報告書」が届き、そこに「もしも白内障の手術を希望されるときは……」という一文があったのです。

 すでに右目も、やや白くなっていたので、「手術をするのは、どちらの目ですか?」と問い合わせの電話を入れさせていただきました。

 すると、真っ白くなっているほうの「左目」だとおっしゃるではありませんか。え? こんなに白くなってしまっている目が治るの?

 ……と半信半疑のまま、手術をしていただく決心をし、術前検査の予約を入れました。約4時間にわたる検査です。

検査を受けるミニチュアピンシャー「マル」
手術前検査を受けるマル

 院長先生には「この子はブリーダー崩壊で保護されたので、たくさん出産してきた苦労犬なんです。これでもしも、失明してしまったら、この子の人生は、あまりにも可哀想なんじゃないかと思って、手術の決心をしたんですが、私、間違ってないですよね???」

 いっきにしゃべり倒した私の勢いに圧倒されたのか、院長先生は優しく微笑むだけでした。

 果たして、白内障の手術と34日の入院が決まりました。でも、当然、麻酔や手術のリスクはあるわけで…。心配で心配でたまらない日々と、共に初めて離れ離れになる34日という修行のような期間が始まりました。

 つづきはまた来月……。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。「踊る!さんま御殿!!」「ノンストップ!」などを構成。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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