犬、譲ります…？悪環境にいた出産直後の柴犬「くぅ」　今は新たな家族と幸せに暮らす

sippo

2021/09/13

＜sippoストーリー＞
くぅ／女の子／柴犬／８歳
普段の呼び名：くぅくぅ
飼い主さんのニックネーム：マミーちゃん

■名前の由来はなんですか？
実は元々、ともえという名前が付けられていましたが、新しい人生をスタートして欲しいという思いでつけました。初めは福ちゃんと呼んでいましたが、しっくりこず、いつも間にか自然とくぅちゃんと呼んでました。

■出会ったきっかけはなんですか？
もう１匹家族を迎えたいと思っていましたが、先住犬（うめこ）が病気を発症したこともあり、うめこの負担にならないか……など悩んでいた頃、インターネットで譲りますと掲載されていた黒柴が目に入りました。「大人しくて優しい子です」とだけあり、譲る理由が書かれていませんでした。なんだか気になり会いにいくと、そこは山奥にポツンとある、たくさんの犬猫を扱うブリーダーの所でした。

ガレージのような所に所狭しと積み上げられているゲージ……。そこから出てきたのが、きれいとは言えない状態の出産を終えて間もないと分かる体のくぅでした。体の状態がよくないのも大体わかります。この子を迎えるには覚悟がいるなと思いました。

それから毎日くぅのことが頭から離れず、今もあの子は狭くて暗いゲージの中で過ごし、今後新しい家族が現れないとどうなるのかを想像すると居ても立っても居られなくなり、この子と出会ったのも”ご縁”、引き取らないと後悔すると思い、迎えに行きました。

■今回選ばれた写真はどんな時に撮った写真ですか？
くぅちゃんには、少し離れたいつも気にしてくれてる大阪のお母さんがいます。たまにそのお母さんは、くぅちゃんの大好きなオモチャを送って来てくれます。シャカシャカと音が鳴る、ハリネズミさんが大のお気に入り！そのハリネズミさんと一緒に寝ている写真です。

■ペットとの忘れられないエピソードは？
引き取った翌日、ベランダに出たくぅは、うわおぉ～～～～んと何度も遠吠えをしました。きっと自分の仲間を呼んでいたのだと思います。私はくぅが今までいた場所は、悪環境だと思い引き取りました。しかし、彼女はずっとその環境で暮らし、その世界しか知らないのです。仲間や我が子とも引き離されて、森の中から一変した景色は、とても悲しく不安だったのだと思います。その時、くぅに信頼してもらえる家族になりたい、幸せにしたい、と強く思いました。

■ペットと一緒に暮らし始めて、あなたに起きた変化はありますか？
くぅは、蛋白漏出性腸症（たんぱくろうしゅつせいちょうしょう）、炎症性腸疾患（IBD）です。今まで飼ってきた子たちは、ありがたいことにほとんど病院に通うことがなかったですが、くぅと出会い、犬の体についてや餌などのことも勉強し、意識が大きく変わったと思います。

■他の飼い主さんに薦めたいグッズは？
アイリスオーヤマの折りたたみ式ソフトゲージです。作りもしっかりしていて、使用すると時は簡単にパッと開き、収納する時はコンパクトに収納できるのが便利です。また、給水ボトルが付けられるのもお勧めポイントです。車中や泊りの旅行、ペット避難グッズとしても使用できます。

■オススメのおでかけスポットは？
山梨県の清里です。ここは、ワンちゃんと一緒に自然を楽しめる観光スポットがたくさんあります。レストラン、カフェや宿、清里高原ではワンちゃんもリフトに乗ってノーリードのドッグランや天空のカフェ・清里テラスを楽しむことができます。

■最後に、ペットへのメッセージをお願いします
最初の１カ月はゲージから出てこられず、出てきても不安な様子でずっと家の中をぐるぐる回っていたくぅちゃん。今ではとても無垢で天真爛漫（てんしんらんまん）な女の子だと知りました。先住犬のうめこにもそっ～と寄り添ってくれていたり、食べ物のバトルだったり（笑）、うめこにとっても刺激になって張り合いが出てきたように感じます。高校生のお兄ちゃんもくぅちゃんを妹のように可愛がり、優しいお兄ちゃんになりました。うちに来てくれてありがとう。

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