多頭飼育は情報管理が大事! 健康管理のため「猫手帳」をつけることに
先週、愛猫の梵天丸を歯石除去に連れて行ったというお話をしました。実はその陰でもうひとつ、ドタバタ劇が繰り広げられていたのです。
あれ? この子じゃない? 健康診断取り違え
梵天丸を病院に預けるとき、ついでにもう一匹、健康診断に連れて行くことにしました。どの子もこの子も、そろそろワクチンの期限が切れてるはず。そう思った私は、とっさに目の前にいたボビをキャリーに押し込み、いざ出発。ところが、です。
「あれ?」
カルテを見ていた先生が首をかしげます。
「どうしました?」
「この子、ボビちゃんだよね?」
「そうですよ?」
「去年の秋、ワクチン接種・検診済。だから秋まで来なくていいよ」
「えええーっ?そうでしたっけ?」
そうだった! 謎の鼻血を出して受診したんだった! 結局、誰かと小競り合いしてちょっと傷がついただけとわかり、その時ついでに検診受けたのでした。
「……先生、他の子と取り換えてきていいですか」
「いってらっしゃい……(笑)」
多頭飼育は情報管理が大事!
「記憶に頼ってるからこういうことが起きるんだ!」
まったく、自分のいい加減さが腹立たしいやら笑えるやら。幸い、動物病院は歩いても行けるほどの距離。さほど時間のロスもなく、ただ、私一人がバタバタしただけで済みました。
が、6匹のうち4匹が9歳以上に突入した今、今後彼らの健康管理はますます重要になってきます。猫の1年は人間の3年にも相当すると言われているだけに、検診やワクチンはもちろん、ちょっとした異常の見過ごしが彼らに負担をかけることにもなりかねません。
「そうだ。猫手帳をつけよう」
根がアナログ人間なもので、自分のスケジュール管理もようやく今年、全面的にデジタルに移行したばかり(グーグルカレンダーを愛用中)。
ですが、猫の健康管理についてはアナログが良かろうと心に決めました。
動物病院の領収書には、どんな処置をしたか詳しく記載されているし、薬の履歴も残ります。ここはひとつ、ダイアリーを一冊決めて、そこにどしどし書き込もう。そう決めたのでした。
専門の手帳は案外使いづらかった
そうと決まったらダイアリーを買わなくちゃ。
その時ふと、記憶にひっかかるものを感じました。あれ?何かあったような……。猫のための手帳、持ってなかったっけ?
そこでハタと思い出しました。かなり前に、世界的に有名な手帳メーカー、モレスキンから「Cat Journal(キャット・ジャーナル)」という猫用手帳が出たとき、仕事の資料にと買ったのでした。
本棚の資料の合間に保管されていたそれは、モレスキンらしい、しっかりとした作り。黒い合皮の表紙には大小さまざまな猫のシルエットが、エンボス(型押し)で描かれていて、かなーりオシャレ。
中身がどんなんだったか記憶になくて、ワクワクと表紙を開いたのですが……。うーん。ちょっと使いにくいような?
モレスキンの商品にケチをつけようっていうんじゃありません。まず、1匹1冊が基本であること。それだとあと5冊買わなきゃなりません。
1冊の構成は
1.何かあった時の連絡先アドレス帳
2.各猫のプロフィルや経歴記録
(猫種、生年月日、ブリーダー、毛の色、マイクロチップID、DNA情報の欄まで!)
3.その猫の癖・習慣
4.スキルとコミュニケーション(何が得意か・誰と仲良しか)
5.フレンド&エネミー(友達と敵)
6.好きなこと(年齢ごとにページを分けて:寝場所、おもちゃ、隠れ場所、爪とぎ……)
7.一日の過ごし方(起きる時間、食事の時間、昼寝、遊び……)
8.フードのブランド、メーカー。何歳のとき何を食べさせたか
9.病院の受診履歴(病院名、獣医師名、病名、処置内容、投薬内容、医師のコメント)などなど。
写真を貼り付ける欄もあって、これをしっかり記入できたらどんなに素晴らしい記録になるでしょう。
ですが、過去にも未来にも、これを詳細に記録できる根気も能力も、私には備わっていません。
結局シンプルが一番!
「うーん……」
キャットジャーナルを開いてはうなり、ページをめくってはため息をつき。結局、一番単純なダイアリーがいいだろう、という結論に達しました。
善は急げ。翌日、仕事で外出したついでに書店に寄って、使いやすそうなフォーマットを探しました。
いつ、誰を連れて病院へ行ったか。フリースペースには領収書や血液検査の結果、ワクチンの接種証明書などを貼り付けることに。これがあれば、その日先生に聞いたこと、体重などの情報を自由に書けるし、次にいつ検診をうけるべきか、ワクチンがいつごろまで有効かも、すぐにわかります。
ほんとは、猫の絵とかのついた、可愛いのにしようと思ったのに、私が求めるシンプルなタイプというと、結局はプレーンな、むしろ地味なビジネスライクなものばかり。書類を貼ることを考えたら、そこそこ大きさも必要です。
「なんか、昭和のデスクトップダイアリーだなあ」
ですが、可愛いわが子たちの健康管理には代えられないのです。
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