老いて、どんどん可愛くなる15歳の愛犬「ココ」 どうかもっともっと長生きして

ミニチュアピンシャー「ココ」
毛布を独占する「ココ」

 いわゆる“ブリーダー崩壊”で保護されたマル(旧名・キャロット)をレスキューしてくださった「Wonderful Dogs」の岩渕友紀さんが我が家へ最初にマルを連れて来てくれたときのこと。

 目が見えず、足を少しよろつかせながらもマルに挨拶をしに近づいたココを見て、岩淵さんは「私……ココちゃんがいちばん可愛いです」と言ってくださいました。

 聞けば、それより少し前、岩渕さんの愛犬が虹の橋を渡っていった……とのこと。「だからよけいに、そう思うのかもしれません」と。

 何千匹ものワンコをレスキューしてくださり、現在も精力的に活動を続けている彼女だからこそ、弱ってしまった老犬に深い愛情をもってくださるのだとも思いました。

ミニチュアピンシャー「マル」
昨年新しく家族になった元繁殖犬の「マル」。すっかり安心しきった寝顔です

浅田美代子さん「老犬は本当に可愛い」

 つい最近、その岩渕さんを私に紹介してくださった浅田美代子さんのFacebookでも、同じく「老犬は本当に可愛い」という一文を見つけました。

 美代子さんは現在、保護犬4匹と暮らしていますが、Facebookでは「アヴィさん通信」と題された推定17歳のアヴィちゃんの様子が長文でつづられて、すでに第3回! 

 アヴィちゃんが美代子さん宅に来て12年が経つそうですが、一昨年の10月、急性腎不全を発症してしまったのだとか。

 ワンコが病気になると、ママやパパは通院の苦労のみならず、検査結果の数値に一喜一憂する日々かと思います。私もピンと1年4カ月、ほぼ毎週のように動物病院に通っていた頃、その経験をしています。

 でも美代子さんちのアヴィちゃん。ヘルニアも抱えながら、お散歩にも出るそうです。帰りは美代子さんが抱っこするそうですが。

 食欲もあるし、他のワンコたちにガウガウと向かってもいくということ。美代子さんの「アヴィさん通信」第3回は、「数値にこだわりすぎず、アヴィさんが元気で普通に暮らせたらいいかな……」の後に「老犬は本当に可愛い」と結ばれていました。

歳を取っても、変わらず食いしん坊なココ

 同じく、私も今、今年で15歳になるココのことが可愛くて可愛くてたまらなくなっています。

 以前にも書かせていただいたように、ココは完全に失明してしまっています。でも家の中のことはよ~くわかっている。リビングのソファから下りるときだけは、「クゥクゥ」鳴いて私を呼びますが、あとは家具の位置も、バルコニーに出るために開けるサッシも、ご飯を食べるキッチンも、廊下も、玄関も、家族が眠る寝室も、すべてわかっています。

 夜、ココは、単独でリビングに寝ています。守ってくれているのはピンを模したぬいぐるみ。就寝時、そのぬいぐるみに向かって「ピンちゃん、ココのこと、お願いね。じゃあ、ココ、お休み」と話しかけるのですが、ココは「ピン」というワードに耳をピクっとさせ、大きく反応します。

ミニチュアピンシャー「ココ」
ピンのぬいぐるみに反応するココ。このぬいぐるみには、ピンの体毛が縫い込まれています

 昼間、バルコニーにたびたび出たがるココを抱いて、「ピンちゃんが見てくれているから大丈夫だよ」と話しかけると、やっぱりココは「ピン」に大きく反応し、私と一緒に空を見上げます。いまはもう太陽の光さえ判別できなくなっているココですが、ちゃんとピンがいるお空を見て、うんうんとうなずくのです。

 食欲も本当に旺盛で、朝も晩も、「ココ、ご飯だよ~」と話しかけると、ハンターやマルよりも大喜びをして、断尾したため短い尻尾を超高速で振り続けます。

 昔から食べるのが速いココは、自分が食べ終わると玄関で食べているハンターのところに猛突進。なぜハンターに玄関で食べさせているかというとココに取られてしまわないように“避難”の意味があるのです。

 が、まだ3分の2程度しか食べていないハンターのお皿の残りをココは3日に1回は食べてしまいます。そういえばピンとココの2匹時代も、ピンはたびたびココにご飯を取られていましたっけ。

ミニチュアピンシャー「ハンター」
いつもごはんを狙われている「ハンター」

亡きピンを知るココは、大切なパートナー

 ピンが旅立ってから我が家にやってきたハンターも、もちろんマルもピンのことを知らないので、唯一、ピンを知るココと私は“話し相手”。こうしてピンのことを書いているとまだ涙ぐんでしまう私にとって、ココは大切なパートナーでもあります。もう何度も書いていますが、動物病院でピンの最期に立ち会えたのはココのお陰ですし。

 とにかくココには、もっともっと長生きしてほしい。老いて、どんどん可愛くなるココ。

ミニチュアピンシャー「ココ」
老犬になっても可愛いココ

 一般的に「犬は子犬のときが可愛い」ということになっているように思いますし、犬嫌いだった私は特に成犬が苦手でした。そして私は放送作家としてかつて担当番組で「超カワイイ犬の赤ちゃん」というナレーションを何度も何度も書いてきました。お恥ずかしいという言葉だけでは済ませられない話です。

 果たして、今は犬が大好きで、犬がいない生活など考えられなくて、そして老犬・ココに夢中です。私の人生で、もっとも大きな変化はこれかもしれません。

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山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。「踊る!さんま御殿!!」「ノンストップ!」などを構成。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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