菅田将暉と有村架純、同棲カップルが愛でる黒猫にほっこり 映画『花束みたいな恋をした』
今月のネコオシ映画は、菅田将暉と有村架純という人気スター共演による珠玉のラブストーリー『花束みたいな恋をした』です。ひょんなことから出会い、意気投合してつきあった男女の5年間をつづった物語ですが、愛らしい黒猫が登場し、2人の日常にほっこりとした“隙(すき)”を与えてくれます。
同棲カップルが小さな黒猫に出会う
本作の脚本を手掛けたのは、『Mother』(10)、『最高の離婚』(13)、『カルテット』(17)などのなどの人気ドラマを数多く手掛けてきた脚本家の坂元裕二。
男女がつきあう前のドキドキ感、結ばれた直後の至福感、倦怠(けんたい)期を迎えたころの憂鬱(ゆううつ)など、恋する男女のスイートでビターな心の変化が、とてもリアルに紡がれています。
終電を逃したことで知り合い、好きな音楽や映画の趣味がドンピシャだったころから、一気に急接近した大学生の山音 麦(菅田将暉)と八谷 絹(有村架純)。自然と恋に落ち、2人は多摩川沿いのマンションで同棲を始めます。そんな2人に拾われたのが、小さな黒猫でした。
段ボール箱に入った子猫を、いとおしく見つめる麦と絹。こんな捨て猫を見つけたら、素通りできるはずがない。2人は猫にメロメロとなり、飼うことを決意します。菅田さんと有村さんのこぼれるような笑顔もたまりません。
タレント猫界の売れっ子「ジャック」
麦たちは黒猫にバロンという名前をつけ、2人と1匹の生活がスタートします。バロン役を演じたのは、タレント猫界の売れっ子・ジャックです。ジャックが数多くのCMや映画、ドラマにひっぱりだこになったのは、カメラに物おじしない安定感からでしょうか。
本作でも、麦や絹とたわむれたり、猫じゃらしに喜んだり、気ままにベランダに出たりと、すんなりと彼らの愛の巣に溶け込んでいます。部屋にはバロンの愛用グッズが増えていき、いつしか2人にとってバロンは、大切な家族になっていました。
すれ違うふたり、猫はどうする?
ところが、最初に蜜月を過ごしすぎた分、就職活動、就職を経て、価値観の違いも生まれ、いつしかギクシャクしていく麦と絹。人間の恋愛においてはバイオリズムがあり、近づいたり遠ざかったりするのが常ですが、バロンだけはいつもぶれることなく飼い主に寄り添っています。
彼らが口げんかをしたり、微妙な沈黙が続いたりしても、バロンだけはどこ吹く風な感じで、マイペースに部屋でリラックスしています。猫のフラットな愛情は2人の仲をつなぎとめる役割をしていたのかもしれません。すなわち、バロンと彼らとの距離感だけは、決して変わることがないんです。そこが猫の偉大さなんだなと改めて実感。
あるシーンでは、2人のバロンへの愛情が問われます。ネタばれなので内容はふせますが、猫好きあるあるのシーンですし、おそらく猫を飼ってるカップルなら「わかるわかる」と100%うなずいてしまうこと間違いナシ。
また、本作では、2015年からの5年間が描かれますが、当時ヒットしていた映画やドラマ、音楽などが、実名で登場するので、その分、映画の世界観が地続きに感じられ、よりリアルに感情移入させられそう。
現在恋愛中の人、恋愛をしたい人、過去に忘れられない恋愛をした人、加えて猫好きな人と、いずれの方々にもど真ん中な映画になっているので、お楽しみに。
- 『花束みたいな恋をした』は1月29日(金)より全国公開
- 公式サイト
監督:土井裕泰 脚本:坂元裕二
出演:菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫ほか
配給:東京テアトル、リトルモア
©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
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