59年愛され続ける焼き鳥屋さんの看板猫 目に障害があっても、接客術はピカイチ!

キジトラ猫「ミー子ちゃん」
猫には厳しいけれど、人には甘いミー子ちゃん

 京王線笹塚駅から徒歩5~6分で「やきとり井口」に到着。二代目の井口敬二さんのお母様の時代から、59年に渡りこの場所で愛されてきたお店では、キジトラのミー子ちゃん(10歳♀)がちょこんと座ってお出迎え。

 とにかく人が大好きで、誰にでも大喜びで近寄って行くので、最近はミー子ちゃん目当てのお客様も多いとか。

 じつはミー子ちゃんは、3メートルぐらいしか目が見えていないそうです。

「ミー子はまだへその緒が付いた状態で拾われたらしくてね。本来なら母猫が胎盤を舐めてきれいにするんですが、胎盤が目に残っていたのか、生まれつきあまり目が見えないみたいなんです」とのこと。

キジトラ猫「ミー子ちゃん」
音には敏感で物をちゃんと避けて通ります

 敬二さんは店の裏に置いていかれたミー子ちゃんに毎日エサをやり、半年経ってようやく中に入ってくれるまでになったそうです。

 家に入っても最初はあまり人に慣れなかったミー子ちゃんですが、ある日、屋根のひさしの上を歩いていて3階から落下。幸い犬歯を1本失くしただけで無事でしたが、それ以来ようやく人にも慣れ、今のような甘えん坊さんになったそうです。

「やきとり井口」店主の敬二さんとキジトラ猫「ミー子ちゃん」
近所の猫もお世話する敬二さんとミー子ちゃん

 ともに店を切り盛りする奥様の久美子さんも、三代目の晴康さんも大の猫好きで、家ではアメショーのホオヅキ君(4歳♂)、白黒のハチワレ猫エリザベスちゃん(3歳♀)、先日保護したばかりのグレーのシーザー君(7カ月♂)3匹と暮らしているとか。

「もともとは犬派だったんですが、みんな亡くなってしまってからは猫派に転向しました」と笑う敬二さん。猫好き一家が営むアットホームな焼鳥店で、超接客上手な看板猫のミー子ちゃんとたわむれてみませんか!?
(取材・平野敦子)

やきとり井口
住所:東京都世田谷区北沢5-20-11
TEL:03-3466-9783
営業時間:17:00~23:00
定休日:月曜

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