大切な人を亡くし、犬とこもったStayHome期間 もう1匹…と思った矢先にご縁
たいへん御無沙汰しております。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
東京は、相変わらず、コロナと闘っています。長いですよね。生活に不自由が出て来てから、もう半年近くになるでしょうか。
StayHome中、唯一と言っても過言ではなかった“お楽しみ”は、わんこと一緒にいられる時間が増えたことでした。
私の場合、週に1~2回は往復していた名古屋行きがなくなった(そのうちの1回は泊まりでした)うえ、得意の(!)エンタメネタが激減したため、在京局への出演もガクンと少なくなりました。
“8割減”どころか、それ以上、人に会わず、StayHomeを守っていた最大の理由は、仕事などで御縁があったうえ、年齢も近かった志村けんさんと岡江久美子さんがお亡くなりになったことでした。
正直、滅入りました。さらに、コロナ以外の病で、年齢が近い大切な方が二人も亡くなって……。涙が止まらない日もあったのです。
“観察”の末、芽生えた思い
そんな中、ココとハンターには本当に助けてもらいました。私がずっと家にいるせいで、確実に甘えっこになったココとハンターは、何かあっても、何かなくても、カラダを私に押し付けてきてくれて、それだけでも私は心から癒されました。
「どうして、こんなに家にいるのだろう」と二匹とも思っていたのでしょう。
目が見えなくなって久しいココを“観察”する時間も格段と増えました。ときおり、壁の前にたたずんで動けなくなったり、洗面所に入り込んでしまって「クゥクゥ」と何とも情けない声を出しながら私を呼ぶとき、さらには、マンションの裏玄関から散歩に出るとき、半径3メートルくらいのスペースをくるくる回り続ける姿には本当に切なくなりました。
でも、それ以外では、ココは特に私の手も借りず、室内を縦横無尽に動き回り、ご飯やお水の器も自分で見つけられるのです。
「もう一匹、迎えてもココは大丈夫かもしれない」と思っていた矢先、親しくさせていただいている女優の浅田美代子さんから連絡が。
「ブリーダー崩壊で保護されたミニピンがいるの。真っ先に山田さんのことを思い出して連絡した」とLINEをちょうだいしたのです。
実はそれよりも前に、美代子さんと朝日新聞の太田匡彦記者が尽力されていた「オンライン譲渡会」にコンタクトをとり、「もう1匹、犬を保護したい」旨をお二人に伝えていたのです。美代子さん、素早いです(笑)。
「一緒に何度もレスキューにも行ったし、私も心から信頼しているの。若いのに本当によく頑張っている」と美代子さんがつないでくださったのが、「NPO法人 Wonderful Dogs」の代表、岩淵友紀さんでした。
早速、連絡させていただき、「お見合い」したのが6月下旬のこと。もちろん、ココとハンターも連れて行きました。
胸が張り裂けそうになったプロフィール
「絶賛ダイエット中」とHPに書いてあったのに、まず目に入ったのは、ココと同じ極小サイズともいうべきミニピンちゃん。色は我が家の歴代のミニピン=ブラックタンとは異なり、チョコタンでした。
「ここにもミニピンがいる!」という私に「この子ですよ」と岩淵さん。「全然、太ってないじゃないですか」と言うつもりで、よ~く見たら、顔は小さいのにカラダは丸太ん棒のように、かなりの貫禄(苦笑)。
でも、ココやハンターとクンクン匂いをかぎ合ってくれたり、私や夫が抱っこしてもまったく嫌がる様子がなかったこともあり、「今日、連れて帰りたいです」と言ってしまったほどです。
もちろん、それは許されないのですが、その後、岩淵さんから聞いた、この保護ミニピン「キャロット」の短いプロフィールには胸が張り裂けそうになりました。
- 小さなケージで、お産をし続けたこと。
- 名前もなかったこと。
- 抱っこしてもらったことも、なででもらったことも、ほぼないこと。
- 運動もさせてもらっていなくて、ご飯の分量も気にしてもらえず、こんなに(その頃、4.7キロ)太ってしまったこと。
「この子を迎えよう」
「6年分の愛情をこれから注ごう」
そう決めました。
それから5日後、岩淵さんがケージやリード、フード、トリーツなどと共に「キャロット」を連れて来てくれました。トライアル、スタートです。
(次回は10月6日公開予定です)
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