不妊手術をする予定の野良猫が妊娠 子猫はインスタ仲間の元へ
家にやって来る野良猫に不妊手術を受けさせようと思ったが、なかなか人を寄せ付けない猫だった。一度は保護したものの、発情期に入っていたため逃げ出し、やがて妊娠。ようやく保護できた時には、大きなお腹だった。無事産まれた6匹の子猫は、保護主のインスタ仲間らに引き取られていった。
人を寄せ付けなかった野良猫
京都府に住む坂田さんは2匹の保護猫を飼っていて、愛猫の写真をアップするためにインスタグラムをしていた。そのインスタを通じて、兵庫県に住む猫友さんとつながっていた。
猫友さんの家には、駐車場にやって来ては車の下でごはんを食べていく1匹の野良猫がいた。いずれTNRをしようと考えていたが、警戒心が強く、一定の距離以上に近づこうとしない。えさを使ってなんとか手なづけようとしても、なかなか距離が縮まらず、車の下には捕獲器を置くこともできなかった。
一度家の中に入れることに成功したが、発情期だったため不妊手術することができず、収まるのを待っていた。しかし、外で一緒に生活していた野良猫に外からニャアニャアと呼ばれて、逃げて行ってしまったという。
猫は逃げ出したものの、ごはんだけは同じ場所に食べに来た。2019年6月頃、お腹が大きくなり妊娠していることが分かった。
「家の中に入れないと出産、育児ができない」と思った猫友さんは、子猫が産まれる直前で動きが鈍くなった猫を捕まえて、すぐに動物病院に連れて行った。
インスタで譲渡希望者が手をあげた
猫友さんは経緯をインスタで報告した。どんな子猫が産まれるのか分からなかったが、坂田さんはハチワレの子がいたら欲しいと思い、ワクワクして出産の日を待っていた。子猫が産まれると、引き取りたいという人が何人か手を挙げた。
7月19日、6匹の子猫が生まれた。母猫と1匹の子猫は保護した猫友さんがそのまま飼うことになり、坂田さんは2匹のハチワレ猫を引き取り、ほか3匹の子猫も無事、譲渡されることが決まった。6匹の子猫たちは離乳するまでは母猫と一緒に暮らし、すくすくと育ったという。
先住猫がいても、兄弟でいるから平気
坂田さんが2匹のハチワレ猫を迎えに行ったのは9月18日だった。
黒い毛がきれいに割れている子を「うきわちゃん」、マスクを被ったような柄の子を「ばんぐくん」と名付けた。
最初は子猫2匹を2段ケージに入れて、その前を先住猫の2匹が行き来できるようにして様子を見た。先住猫たちは、最初のうち「私たちが先輩やで」という顔をしていたという。茶トラの先住猫は、いまでも目が合うとシャーシャーいう。
「うきわとばんぐは、別々の場所で寝始めても、いつの間にか抱き合って寝ているんです。兄弟っていいなと思います。2匹で遊ぶので、運動不足になりません」
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