「斜頸」も個性!と受け入れた子猫に癒やされ、家路を急ぐ日々
「猫と一緒に暮らしてみたい!」と強く思ったのは、飼い主さんが入社3年目、ようやく仕事にも慣れ、生活に余裕が生まれてきたころでした。
昔、住んでいた団地の階下でおばあさんが飼っていた猫と学校帰りによく遊んだという幼少時のよき思い出もプラスして、2019年の夏、猫探しと家探しが同時に始まるのでした。
猫のために、家を買おう!
当時、金子未希さん(28歳・埼玉県在住)とご家族はペット禁止のマンションに暮らしていました。夢の実現のためにと「ペット可」の賃貸マンションを探し始めたのですが、いい成果は得られず……。
しかし、家探しが停滞していた時、お母さんが一言、「戸建てを購入しよう!」。何を隠そう、お母さんも猫と暮らしたい願望を持つ一人なのでした。これには未希さんも度肝を抜かれたそうですが、昨年末に一家は戸建に入居し、猫を受け入れる体制は整いました。
凸凹コンビ誕生
現在、金子家には三毛猫「ぐぅねむ」(メス・1歳2カ月)と白黒ハチワレ「ぱち」(オス・1歳1カ月)の2匹がいます。2匹は同じ保護主さんから譲り受けましたが、血縁関係はないとか。
今年1月、保護主さん宅でのオープンな譲渡会(ケージ越しではない)に参加したところ、我先にとすり寄ってきたのが三毛猫のぐぅねむでした。遊びに積極的で、興奮するとガブガブと甘噛みをしてくるぐぅねむに、家族全員がメロメロに。
ぐぅねむは以前、重度の中耳炎と診断され入院したことがあり、「斜頸」だと説明がありました。点耳と飲み薬で治療を続け、症状も徐々に改善しているとのことでしたが、一家はそんな首の傾きさえも個性的で可愛いとぐぅねむの病歴も受け入れ、申し込みを決めました。
さて、ぐぅねむの相棒はどの子にしようか? 一家は悩みます。
金子さんはネットでのリサーチや多頭飼いをする同僚のアドバイスを受け、初めから2匹を新居に受け入れる予定でした。しかし「2匹とも活発な猫だと、初心者には少し荷が重い」と、相談したところ、おとなしい性格のぱちを紹介されました。
保護主さんのおすすめ通り、今も2匹の相性はよく、留守番を任せても安心とのこと。猫部屋に設置されたカメラが仲良く遊ぶ様子を伝えてくれるのでした。
かつてないほど家路を急ぐ
慣れない環境から、お迎え当初は猫たちが嘔吐や夜鳴きする日もあったそう。また、ぐぅねむは結膜炎で病院のお世話になり、目薬を指すのはひと苦労だったと、一家は初めての猫暮らしのスタートを振り返ります。
それでも、このコロナ渦のなか出勤せねばいけない未希さんや、普段よりピリピリしたお客さんを目の当たりにしている接客業のお母さんは、普段以上に気疲れすることが多い今、より一層、猫が来てくれたことに感謝していると言います。
猫たちに「癒し」を求め、人生でこれほど家路を急ぐことはなかったと、ニヤニヤしっぱなしの親子でしたが、未希さんは「私と母はベタベタするからうっとおしい存在なのかも?」と冷静に分析します。
一方、お世話や遊びもするが、必要以上に構わない妹さんが現在、猫たちの一番人気だとか。金子家の猫愛争奪レースはまだ始まったばかりです。
- ぐぅねむとぱちの橋渡し:ファーブル家のブログ
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1【広さと立体感と迫力】
被写体に近付きつつ、広角レンズで下から煽って撮る(レンズ焦点距離:16mm)。
テクニック2【補色】
三毛猫の「黄」色は補色の青と相性がいいので積極的に利用する。
テクニック3【今を写す】
猫とマスク。記録することは写真の重要な役割です。
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