廃屋で産まれた子猫 猫カフェから譲渡されると、性格に変化

 廃屋に住み着いた野良猫が子猫を産んだ。親子猫は保護され、子猫は譲渡先を募集することになった。1匹は猫カフェで見初められて、安住できる家を得たが、「人懐っこい」はずの性格にちょっと変化があった。

(末尾に写真特集があります)

廃屋で次々生まれた子猫たち

 大阪府内の住宅地の一角、廃屋に野良猫が住み着き、何度も子猫を産んでいた。近所の人は、産まれる子猫を見るたび、どうしたものかと頭を悩ませていた。

 そこで野良猫のTNR活動や譲渡活動に取り組んでいる個人ボランティアの力を借りて、廃屋の親子猫を保護することにした。2018年6月にすべて保護し、母猫は不妊手術をしてリリース、生後1カ月ほどの子猫6匹はそれぞれ譲渡先を募集することになった。

 子猫6匹のうち、最初に保護された子猫には「ひーちゃん」と名前が付けられ、7月には譲渡型の猫カフェ「micia-micio(みーちゃ・みーちょ)」でデビューした。

遊んでアピール中

猫カフェでの出会い

 大阪府内に住む伊藤さんは、猫好きな小学生の子どもに「猫を飼いたい」とせがまれ、近所の猫カフェmicia-micioに何度か猫を見に行った。

 猫カフェには10数匹の猫がいたが、ひーちゃんは自分から近寄ってきてペロペロと舐めてくれた。「人懐っこくて、可愛いと思いました」

 ひーちゃんを譲渡してもらうことになり、猫カフェを巣立つ時には、ひーちゃんを気に入っていた人から手紙をもらった。そこには「天真爛漫な猫」と書いてあった。

お姉ちゃんが通学する時、一緒にポーチに出て遊びます

マイペースな猫に成長

 ひーちゃんは2018年9月、伊藤家にやって来た。

 最初の日は一晩中、夜鳴きしていた。部屋の隅っこに隠れたり、ソファの下にもぐったりして姿を見せず、トイレもしなかった。ごはんだけは少し食べた。

 猫カフェにいて人なれしていると思っていたが、家に来てから、子どもの友だちが集まってキャアキャア騒いでかまったのをきっかけに、人が怖くなってしまったようだ。それ以来、インターフォンが鳴るだけでビビるようになった。

 家族に対しては、とてもマイペース。遊んでほしい時は部屋に来るが、横で寝たことはない。好きな場所で勝手に寝ているという。

渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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