猫の適応力に感心 障害物があれば、ドリフト走行でコーナー攻め
いつまでも幼猫のように甘えん坊で、遊び好きな8歳のサビ猫「あんず」。わがまま放題で、時に飼い主を困らせますが、その“適応力”には驚かされることも多いです。
猫の“部屋の歩き方”が変化
我が家に猫トイレや食事場所と小さな子どもを隔てるベビーゲートが新設され(参照)、少しだけ猫たちの通り道が変わりました。
キジトラ猫の「モモ」の場合は、室内パトロールをするよりも、定位置でゴロゴロしていることが好きで、動きはゆっくり。おもちゃで遊ぶときこそ多少は走りますが、単独で走ることは絶対にないので、ゲートがどこにあっても、問題なさそうでした。
一方、あんずは寝床を変えてウロウロ歩き回る室内パトロールも好きです。ゲート設置前は、直線コースを弾丸ダッシュするのが好きでした。
猫たちのゴハン&トイレの前にあるゲートには、猫専用出入り口を作りましたが、さすがのあんずでも走りながら通過することはできません。
もうひとつのゲートは、キッチン前に部屋を横断するかたちで長めに設置されました。こちらは、出入り口を作らなくても、猫は柵の隙間から通ることができます。しかし狭いので、やはり走りながらは無理です。
なので、ゲートに遮られ、長い距離を走れなくなってしまって、あんずはストレスが貯まってしまうのでは……という心配がありました。
その場合、ゲートの配置を変えるなど、また別の方法を考えようと思っていましたが……あんずの環境適応力は、その心配を軽く超えてくれました。
部屋の中を丸く、四角く、障害物越えも
確かに、今までのような直線コースはなくなったのですが、物を端に避けて広がった部分もありました。すると、あんずはそこで円形に走ったり、四角く走ったり、まるでレーサーみたいにドリフト走行を始めました。時に足をザザッと滑らせ、体を斜めに傾け、コーナーをいかに攻めるか……あんずの表情は真剣そのものです。
更に、キッチン前のゲートは、馬術競技の馬みたいに華麗に飛び越えていました。約70センチの高さを助走もなく軽々飛び越えることができるところを見て、改めて猫の身体能力の高さに感心!
ドリフト走行と、馬術の障害物を混合させ、走って飛び越えてを繰り返して運動していることも。あんずも今年は9歳になるので、この運動が終わると息も絶え絶えです。
ゲートがなければできなかった遊びを開発するあんず。だからといって、ゲートを歓迎しているわけではないはずで、申し訳ないと思うとともに、与えられた環境だけに留まらないあんずの賢さに感心したのでした。
子猫の頃から適応力が高かった
今思えば、あんずは初めて会ったときから、その適応能力を発揮していました。
初対面の夫が抱っこすると、ゴロゴロと喉を鳴らして、甘えるあんず。譲渡会という場にもすぐに対応してリラックスできていたので、持ち前の愛嬌を振りまくことができたのでしょう。
我が家にやって来たときも、保護猫にも関わらず数日で慣れてしまい、我が物顔で部屋をパトロールしていました。
モモはいつまで経っても慣れなかったのですが、あんずが隠れているモモを誘い出してくれたおかげで、モモも次第に慣れることができたのでした。
あんずみたいに、様々な環境に対応できる猫って、たぶんそう多くはないと思うのですが、初めて猫と暮らす私にとっては、かなり助かることが多かったように思っています。
(ヤスダユキ)
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。