幸せになった保護犬・猫の写真集 「みんなイヌ、みんなネコ」
保護犬や保護猫のかわいらしさを知ってもらおうと、sippoが毎年開催している写真展「みんなイヌ、みんなネコ」が写真集になりました。タイトルはそのまま『みんなイヌ、みんなネコ』((パイ インターナショナル刊)。8月19日の発売に先立って、8月15日~8月19日、東京・新宿の京王百貨店で開かれるイベントで先行販売します。写真集の売上の一部は「アニマル・ドネーション」を通じて動物保護団体に寄付する予定です。
sippoは2016年から、保護犬や保護猫の存在を知ってもらい、譲り受けて飼うことを一般化させることを目指して、写真展を中心としたイベント「みんなイヌ、みんなネコ」を毎年開催しています。
今回の写真集は、2019年写真展の出展作品を中心に100点を収録したものです。登場する犬や猫たちはいずれも飼い主のいない野良だったり飼育放棄されたりして自治体・動物愛護団体などに一時保護された保護犬や保護猫でした。今では 新しい“家族”に引き取られて、みんな元気に、幸せに暮らしています。
1匹1匹に個性と物語
写真を撮影したのは、いずれも飼い主さんです。おだやかな表情をした犬や猫の写真から、現在の幸せな暮らしぶりがにじんできます。
出会いのエピソードや愛犬・愛猫への思いなど飼い主さんのメッセージも、写真展と同じように、それぞれの写真に添えています。どの犬、どの猫も個性的で、それぞれに物語があります。
〈運転中に目の前を右足を引きずりながら横断していた子猫。一度通りすぎたものの気になって戻り、逃げ込んだ畑の中から必死に探し出して病院へ。あちこち皮膚に穴があいてボロボロで震える子猫は生きていけるのか不安で心配でしかたなかった。でも病院に通ってご飯もいっぱい食べて、ずっと引きずってた足を使って歩いた時の感動はわすれられない思い出です〉
〈お友達の紹介で訪ねた保護犬のシェルターで。あまりにも引っ込み思案すぎて、誰にも気付かれないままケージの片隅で丸まっていたのがふくちゃんでした。引っ張り出すと、しわしわの困ったような顔でこちらをじーっと見つめられました。そのときすでに十分大きかったので、もらい手がつく可能性が限りなく低かった。その顔を眺めていたら、もうたまらなくなって、そのまま連れてかえりました〉
〈過去にあなたたちを傷つけ捨てた「人間という生き物」をもう一度信じてくれてありがとう。お互いを慈しみ支え合うあなたたちの姿から、たくさんの幸せと気付きをもらっています。これかもずっと一緒にいてね〉
4万匹以上が殺処分される現実
こうして幸せになった保護犬や保護猫がいる一方で、全国の自治体では1年間に計4万3000匹の犬や猫が殺処分されている現実もあります(2017年度・環境省統計)。保護犬や保護猫を譲り受けて飼うことが、普通のこととしてもっと広がれば、人間の都合で命を落とさねばならない不幸な犬や猫を減らすことができます。
「犬はみんな犬、 猫はみんな猫。すべての犬や猫、 そして人が幸せになれる社会にしたい」
そんな思いから写真集を作りました。かわいい写真に添えられた飼い主さんたちの率直なメッセージは、見る人の胸を打つはずです。
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