目が見えない愛犬 原っぱを歩くコツつかみ、友達にもクンクン
先に旅立ったピンは、本当に“犬見知り”で、ドッグランに連れて行っても、端っこのほうで固まってしまい、「早く、ここから出してよ~」という顔で私を見つめ、結局「抱っこ、抱っこ」とせがんだり、ベンチに座っている私の膝に乗ったまま、最後まで下りないような子でした。
その点、ココは、「大型犬」のサークルに行きたがったり、よそのワンコに必ず挨拶に行ったり、拒否されても、しつこくしつこくアピールをし続けたり……と、積極的でした。
でも今、お散歩に連れ出すのは困難を極めます。コンクリートの道や縁石に、ココはしばしば顔や鼻をぶつけてしまいます。目が見えないからです。
それでも、お外は大好きなので、すごい勢いで飛び出していくのですが、どこかに激突してショックを受けてしまうこともしばしば。
もちろん私のほうも大ショックであるうえ、ケガにもつながりかねないので、バギーに載せて、近所の公園まで連れていきます。
緑豊かなこの季節。ココは草の先っぽが目に入ってしまうことに、最初は戸惑っていましたが、今は見えないなりに、草の中を歩くコツを覚えたみたい。
先日、公園で遊んだときには、クローバーが生えている一帯から、まったく出てこようとしませんでした。
さらに、お友達に会ったときには、見えないのに積極的に挨拶をしに行ってしまい、クンクン、クンクン、かなりしつこかったです(苦笑)。目が見えていないこと以外、ココはまったく変わっていなくて、とても安心させられました。
その日は、ミニピンちゃんに2回も会いました。そのうちの1匹は、ココと同じ「極小犬」。
私はずっと「きょくしょうけん」と呼んでいたのですが、そのミニピンちゃんのママから「ごくしょうけん……ですよね?」とご指摘いただき、恥ずかしい想いをしました。
そのミニピンちゃんはレッドで、ちょっと毛が薄くて、すごく細くて(ミニピンは本来、細い犬です。我が家がみんな大きくなりすぎ……)、そして保護犬ちゃんでもありました。
もう1匹は、我が家と同じブラックタンでしたが、こちらもミニピンらしく、スリムな体形で……。飼い主ともども、夏までに、もう少し痩せなければと思ったりもしました。
それにしても、緑の中にいるココのかわいいことったら!
まぁ、親ばかなのですが、こういう光景を見ていると、ココとピンは、やっぱり姉妹(本当に、父親は同じです)なんだなぁとも思いました。ま、性格は違うのですけれど、ピンの最期の日、私たち家族とピンをちゃんと会わせてくれたのはココのお陰でもあるので……。
今年は、5月下旬から真夏のような暑さゆえ、暑いなか、ピンを抱っこして頻繁に動物病院に通っていた頃のことを一日に何度も思い出します。
ココ、そして保護犬・ハンターとの毎日が少しでも長く続きますようにと願うばかりです。
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