実家の猫は気むずかし屋さん 我が家の「水丸さん」とは正反対
モデルとして活躍する松田珠希さんと保護猫・水丸さんのいとしくておかしい、ふたりの日常。じつは、松田家にはもう1匹猫がいるんです。今回は、その子との不思議な出会いから、田舎暮らしの猫たちについて。
◇ ◇
こんにちは。今回のコラムは我が家の水丸さんから少し離れ、実家猫のメイちゃんについて書きたいと思います。実は実家猫も保護猫でした。
彼女がやって来たのは15年前。福岡県のとある河川敷で、兄弟猫たちと一緒に段ボール箱に入れられ捨てられていたところを、近くで遊んでいた小学生たちに拾われました。
拾ったはいいけど自分たちでは飼う事も出来ず、引き受け先に困った小学生たちはどういうわけか近所の大学に相談して、大学が飼い主を募集(小学生達も大学もグッジョブ!)。
当時、私の姉がその大学に通っており、メイちゃんをもらい受けたのでした。
メイちゃんの性格は、昔からまぁ~とにかく気難しく、1匹狼タイプとでも言いましょうか……。触られるのは嫌い、もちろん抱っこも嫌い。でもごくたま~に近寄って足にスリスリ。
気難しさは年々増す一方で、お正月に帰省した際、メイちゃんが入っていたこたつに私が足を入れただけで「シャー!!」とされました(笑)。
我が家の水丸さんは、とにかく触って欲しいし、そばにいて欲しい性格。猫の性格って当たり前なんだけど、本当に色々だなぁと思います。
私の実家は10年前にマンション住まいから、今の鹿児島の一軒家へ。メイちゃんにとって初めての一軒家なので、外と中を自由に行き来できるように計らい、夢の猫ドアも完備!
近所にお友達猫もできるかな~なんてワクワクしていたのもつかの間……。ご近所猫が思ったより多く、新入りのメイちゃんはお出かけするたび、いじめられっぱなし。怪我を負って帰ってくることもしばしば(泣)。
と言うか実家近所の薩摩猫たち、勝手におじさん猫がドアから入って来て、気軽にメイちゃんの餌を食べて帰ったり……知らぬ間にリビングのソファでくつろいでいたり……ちょっと引くぐらい自由! というか、ずうずうしい(笑)!前に何かで読んだ“田舎あるある”みたいです。
時にメイちゃんが襲われて病院に担ぎ込まれることもあったので、残念ながら夢の猫ドア、現在封鎖中。
そしてメイちゃんもあまりの薩摩猫の恐ろしさに、それほど家を出たがらなくなりました。
とはいえ最近は年齢も年齢なので、こたつとベッドと押し入れをハシゴしながら1日23時間ぐらい眠っているそう。白髪はだいぶ増えてきたものの、人が食べるものやおやつなども一切口にしないせいか、健康な15歳です。
母は一軒家に一人で住んでいるけれど、メイちゃんが一緒に住んでいるだけで、心細さが全然違うと言っていました。今年は単身赴任中の父も定年退職でこの家に住み始めるので、また少し新しい生活が始まりそう。
メイちゃんも、このまま病気もなく、もちろんけがもなく! 健康に歳をとってくれることを願うばかりです。
河川敷の捨て猫だったメイちゃんとの出会いから15年。運が悪ければ段ボールで兄弟たちと共に川に流されてしまっていたかもしれないこの命が繋がれて、本当に本当に良かったなと思います。
もっとたくさんの保護猫たちが地域や様々なコミュニティの連携で、一生を幸せに暮らせる家族を見つけられますように。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。