かわいくって、あったかい 手編みの猫ハウスの作り方

バイカラーのカバー(撮影/白井由香里)
バイカラーのカバー(撮影/白井由香里)

 ハンモックやバスケット、ケーキ形ドームや海苔巻きハウス……。見た目もかわいく、猫にとっても居心地の良さそうな猫ハウスの作り方を紹介する本「手編みのかわいい猫ハウス」(エクスナレッジ)が発売された。

(末尾に写真特集があります)

 同書で紹介している手編みの猫ハウスは、全てかぎ編みなので、編み物の初心者にも優しい。編み方や仕立てのコツ、編み図も掲載され、糸の紹介もあるので、写真の通りに作ることができそうだ。

カップケーキ型ドーム(左)とハンバーガー型ドーム (撮影/白井由香里)
カップケーキ型ドーム(左)とハンバーガー型ドーム (撮影/白井由香里)

 ニッター(編み物をする人)たちが提案する猫ハウスは、大きく分けて3タイプ。バスケットなどの“オープンタイプ”、ハンモックなどの“高所タイプ”、屋根があってすっぽり猫が入れる “クローズタイプ”とあるので、愛猫の好みや性格に合ったものが選べる。

 初心者でも短時間で気軽に作れそうなのは、市販品のベッドにかぶせるだけのオープンタイプのカバー。多少サイズを間違えても、伸縮性のある糸を使って作れば、フィットしやすい。ベッドの中身は既製品でも、猫の毛色や瞳の色に合わせて毛糸を選べば、愛猫だけの特別なベッドが完成する。インテリアや季節に合わせて、気軽に着せ替えるのもオススメだ。

 難易度は上がるが、3日ほどで制作できる “海苔巻きハウス”は、見た目のかわいさだけでなく、狭い所が大好きな猫にぴったり。中に入った猫がつぶされないように、芯材をところどころに入れるのがコツだ。

思わず入りたくなる? 海苔巻きハウス(撮影/白井由香里)
思わず入りたくなる? 海苔巻きハウス(撮影/白井由香里)

 ハウスをデザイン、制作したニッターは5名。猫を飼っているニッターは、愛猫に実際に入ってもらいながら制作した。猫を飼っていないニッターの場合は、猫カフェに行くなどして猫の反応を確かめているため、全ての猫ハウスは猫の好みがしっかり盛り込まれている。

 作り方のハウツー本というだけでなく、ハウスで思いのままにくつろぐ猫たちの写真も楽しめる。撮影時の猫たちの様子を編集部に聞いた。

「撮影に協力いただいた猫の多くは、ハウスを見るなり勝手に使ってくれたり、ハウスの中で長時間くつろいでくれたりしたので、その姿に感激するとともに、作った甲斐があった!と報われる思いでした。どんな姿もかわいくて、シャッターチャンスが山のようにあり、膨大な量の中から掲載写真を選びました」

「猫ハウスは、標準的なサイズの猫に合わせて作っていますが、ノルウェージャンなどの大型猫も無理やり入ってくれたりして、その様子も可愛かったです。ジャストサイズも良いけれど、ミスマッチなサイズもそれはそれで可愛いので、読者の方には、伸び伸びと作っていただきたいです」

 寒い冬、暖かい部屋でコツコツ編み物をして、愛猫たちにカワイイ寝床をプレゼントするのもよさそうだ。

「手編みのかわいい猫ハウス」
出版社:エクスナレッジ/体裁:ソフトカバー、95ページ/定価:1500円+税
安田有希子
2015年からsippoにて「猫アレルギーですけど」の連載開始。2匹の元保護猫と暮らして4年目に猫アレルギーが発覚するも、平和に暮らす。猫の好きなパーツは、小さく並んだ門歯。幼少の頃「うちのタマ知りませんか?」のすごろくに大ハマりした年代。栃木県出身。

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