交通事故で大けがを負った子猫 懸命な治療とリハビリで快復

 路上で車やバイクにひかれる事故は多い。野良の子猫だったなつちゃんも、重症を負ったまま置き去りにされていた。それでも懸命な治療とリハビリで、今では元気に暮らしている。

(末尾に写真特集があります)

保護した警察から連絡

 黒猫のなつちゃんは、推定5歳のメス。生後3ヶ月半~4ヶ月の時に、交通事故で大けがを負い、京都府の警察署に保護された。

 警察と連携して猫の保護活動をしていた安藤さんに連絡があった。駆けつけると、顔がそげて歯の根元がむき出しになっていた。首の神経が一部切れていて、右前脚の先が動かなくなっていたので、すぐに入院させられた。命も危険な状態にあり、なつちゃんは「シャーシャー」と威嚇するばかりだったという。

脚が治って良かった
脚が治って良かった

前脚を床につけない状態に

 2日間入院し、その後は、通院しながらリハビリに励んだ。安藤さんは元動物看護師だったため、自宅でもリハビリができたのだ。

 当初、なつちゃんは右前脚が麻痺し、手をまっすぐ床に着いて立つことができない状態だった。それを改善するためにリハビリが必要で、1日に何百回も手の着き方を教えたという。猫にとって脚先は触られるのが嫌いな場所だが、生涯歩くのが不自由な状態になりかねず、安藤さんは懸命にリハビリを続けた。やがてその甲斐あって、なんとか右前脚を床につけるようになった。

後輩猫の教育係も

 野良猫だった上に、大きな事故にあった影響もあるのだろう。なっちゃんは成長すると、ビビリな猫になった。それでも人を噛むようなことはしない。

 多頭飼いをしている安藤家では、先輩の猫が後輩の猫にしてはいけないことを教える教育係になるが、なつちゃんも後輩の教育をするようになった。ただ、残飯や虫など何でも食べてしまう癖はなかなか抜けないという。

 交通事故にあっても、なつちゃんのように助かる命もある。よけきれずに猫をひいてしまった場合、まずは動物病院に搬送してみてはどうだろうか。

渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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