上手に猫と遊ぶには? 猫を夢中にさせる遊びのパターンを分析!
猫と遊ぶことは、猫と飼い主が、お互いにとって関係を深めるための大切なコミュニケーション手段です。猫じゃらしや紙袋、釣り竿のようなおもちゃなど、猫と遊ぶアイテムはたくさんの種類があります。猫はいったい、どんなおもちゃや遊びを好むのでしょうか? 猫の遊びのポイントを知って、猫にとって上手に遊んでくれる魅力的な飼い主を目指しましょう!
猫と遊ぶ「タイミング」を計ろう
「猫を遊びに誘っても、眠ってばかりで全然のってこない」ということはありませんか? 猫にとって、「遊んでほしいときに遊んでくれること」と「気がのらないときに邪魔をしないこと」を比べると、大切なことは後者となります。
つまり、猫が寝ているときや、ゆっくり休んでいるときに遊びに誘うという行為は、猫にとって「自分のペースを邪魔される迷惑な行為」でしかないのです。
愛猫に迷惑がられることなく楽しい時間を過ごすには、「猫のタイミング」を大切にしてあげましょう。
猫も大好き!?「だるまさんがころんだ」
幼いころ、「だるまさんがころんだ」で遊んだことがある方も多いでしょう。静止と動きを繰り返すこの遊びは、猫にとっては「狩り」を彷彿とさせるものです。この「だるまさんがころんだ」をベースに、猫とちょっとした遊びをしてみましょう。
■「だるまさんがころんだ」の方法
「だるまさんがころんだ」を始めるタイミングは、休んでいた猫が起きて、家のパトロールを始めようとしたときです。猫と行う「だるまさんがころんだ」の手順を紹介します。
<だるまさんがころんだの手順>
1. 飼い主は、猫からサッと姿を消して、物陰に隠れます。
2. 「なんだ?」と不思議に思った猫は、しばらく立ち止まって様子をうかがったり、飼い主の行動の意味を考えたりするでしょう。
3. さらに様子をうかがうために、猫は飼い主のほうに向かって歩いてくるはずです。そうしたら、物陰から顔を出しましょう。猫はまた立ち止まって様子をうかがうはずです。
4. 再度、物陰に顔を隠すと、猫はこちらに向かって歩いてきます。
これが猫との「だるまさんがころんだ」の遊び方です。
狩りの状況を考えると、「飼い主が獲物」「猫がハンター」という図式になるでしょう。猫は、このように狩りを思わせる遊びを好みます。おもちゃ遊びをするときも、「狩りの動き」を意識してみてください。
猫に「お気に入りのおもちゃ」はある?
せっかく買ってきたおもちゃには興味を示さず、まったく違う物で遊んでいる…というのは、猫によくあることでしょう。猫はいったい、どのような物に興味を示すのでしょうか?
■猫は好奇心から好きになる
普段、猫は家の中をパトロールしながら、「好奇心を刺激するおもちゃ」を探しています。特に、ふわふわと舞う羽毛や、カサカサ音がする紙袋などは、獲物を思わせる魅力的なおもちゃになるでしょう。
しかし、このようなおもちゃでも、ずっと遊び続けていられるわけではありません。「好奇心」というのは、わからない物に対して抱く感情ですから、その物の存在に慣れてしまえば、「もう、おもしろくない」と飽きてしまうのです。
■飽きさせないコツ
おもちゃに飽きてしまうのは、飼い主が買い与えるおもちゃについても同様です。いくら夢中で遊んでいるおもちゃでも、続けて遊び続けたり、いつも目に入る場所にあったりすると、猫はそのうちに飽きてしまいます。
そこで、「このおもちゃは好きそうだな」と感じたら、出しっぱなしにせずに、隠してしまうのがおすすめです。そうすれば、新鮮味が短期間で損なわれることはなく、長く遊んでくれるでしょう。
また、重要なのは動かし方です。獲物である小鳥や小動物の動き……チョコチョコと動いたら止まる、急に動く……に惹かれます。
そして、慣れてしまったようなときは、そのおもちゃで猫を攻撃するそぶりをみせる……急に猫の方に近づいたりすることも重要です。そして、逃げる。ネコは逃げる獲物を追う習性がありますから。
- 「飼い猫のひみつ」
- 著者:今泉忠明/発行:イースト・プレス/価格:800円+税/新書判、212ページ
- 「猫はふしぎ」
- 著者:今泉忠明/発行:イースト・プレス/価格:760円+税/新書判、192ページ
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