相変わらずビビリな保護犬ハンター、でもそのままでいいよ
「保護犬だから」と前置きしながら、ビビりなハンターの性格を説明するのがクセになってしまっている私。
とはいえ、ハンターを迎えてから3年もの月日が経ち、日々、溺愛しているのだから、そろそろ、ハンターの“トラウマ”らしきものが解消されてもよさそうだというのに、クルマに載せると舌を出して、ずっと、ハー、ハー。お散歩をしていても、気が付くと舌が出て、ハーハー。時々、取材をしていただくカメラマンさんやライターさんの前でも、ハーハー。
「舌を出したカットしかありませんが、いいですか?」とカメラマンさんに言わせてしまう始末です。
ハンターと一緒に保護された一騎くんのママからも、何かにつけて「相変わらず、ビビり」との報告がLINEで届きます。
そのたびに、ハンターや一騎くんが、いったい、どんな環境で育てられていたのか。なぜ、寒空の下、首輪をつけない状態で、放置されたのかと、“そこ”に話が戻ってしまうのです。
ハンターたちが路上に放たれた11月がやってきました。
私や一騎くんのママは知らない“その日”のことは、これまで何度も書かせていただいていますが、共に放たれたもう一匹と共に三匹一緒だったとはいえ、どれだけ不安だっただろう……と思うと、まだ胸が締め付けられます。つまり、私も“相変わらず”。その答えがわかる日は訪れることはありません。
だからこそ、甘くなってしまうし溺愛してしまう日々なのですが、改善されるといいなぁと思うことも……。乗り物が大好きだったピンや、クルマに乗ると、すぐにスヤスヤ寝てしまうココに比べると、ハンターのクルマ嫌いは、夫婦揃ってクルマ好きでもある我が家ではもっとも悩ましいところです。
トラウマになっているような犬の記憶は、どれぐらいでなくなるものなのやら。これも素人の想像でしかありませんが、ハンターのクルマ嫌いは、我が家に来る前、かなりの回数、クルマで譲渡会に出かけたことが、不安で悲しい記憶になっているように思うのです。
今朝、「秋田犬ふれあい処」の飛鳥ちゃんが「多くの人と触れ合い、ストレスがたまったのでは?」という理由で体調不良を起こしたというニュースを見ました。もちろん、飛鳥ちゃんは言葉が話せないので、真相はわかりませんが、「大勢の観光客に触れるなどしてストレスでダウンした」との見方が県内では“通説”となっているとのことでした。
もちろん、犬の性格も関係しているでしょう。ハンターが、社交的でなくて、ちょっとした物音にも飛び上がって驚く“ビビり”なのは、保護犬だからなのか。それとも性格なのか。その答えが出る日も来ることはないでしょう。
でもとにかく、私にとっては、かわいくてかわいくて仕方がない存在です。
さて今回の画像は、新たに出会った動物病院で、お爪切りをしてもらっているときの、これまた“ビビり”な瞬間です。この日も獣医さんや看護師さんから「ママが好きなのね」と何度言われたことでしょうか。
ビビりなハンターが、ちょっとでも人や物音に慣れてくれないかなと思うと同時に、心の中で、「はい、私のことだけが大好きなんです」と悦に入る、おバカな飼い主です。
そして、こうしたひとときが本当に幸せに思えます。たとえこの先、ビビりが治らなくてもいいよ。ハンターは、ビビりなハンターのままで……。
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