震災で犠牲の犬や猫たち描く 飼い主の悲しみ受け止める絵画
東日本大震災や熊本地震などで命を落としたペットの生前の姿を描いた絵画展「災害で消えた小さな命展」が、京都市下京区諏訪町通六条下ルの「しんらん交流館」で開かれている。犬、猫、ウサギ、インコなどの絵画約50点や、ペットを失った飼い主の思いをつづった文章などを見ることができる。
絵画展を企画したのは、千葉県東金市の絵本作家うささん(50)。2011年3月に発生した東日本大震災や16年4月の熊本地震の被災地をボランティアとして訪れた経験を持つ。ペットの命を救えなかったことを悔やみ、その悲しみを周囲に理解されずに苦しむ多くの人に出会った。
家族同然のペットを失った飼い主たちの思いを受け止めようと、うささんは国内外の仲間の画家やイラストレーター計約100人の協力を得て、ペットの絵を描き、飼い主に贈る活動や絵画の巡回展を続けている。
うささんは「日本の多くの避難所では、ペットの動物が人間と同じように安全な室内に一緒に避難することができない」と指摘し、「ペット同伴避難」を呼びかけている。「人も動物も大切な命。初めから救う命、救えない命と線引きをするのでなく、命はすべて救うものだというところから考えてほしい」と訴えている。
絵画展は11月12日まで。入場無料。火曜休館。問い合わせは同館(075・371・9208)へ。(大村治郎)
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