愛猫との最期の別れ、納得いく方法で 遺体ケアと葬儀の種類
愛猫とのお別れは、飼い主さんにとって、とてもつらい出来事です。いざ、その時がきたら、悲しみで気持ちがいっぱいになって、何をすればいいのかわからなくなることもあるでしょう。しかし、愛猫をきちんと見送ることは、飼い主さんが猫にしてあげられる最後のお世話です。飼い主の務めとして、その時が来たらどのように葬儀をすればいいのか確認しておきましょう。
ここでは、愛猫が亡くなったときの遺体のケア方法と、葬儀の種類をご紹介します。
愛猫の遺体 しっかりとお手入れを
愛猫の遺体ケアをするというのは、つらいことかもしれません。しかし、そのままにしておくことはできませんから、しっかりとお手入れをしてあげましょう。
ここでは、愛猫が自宅で亡くなった場合と病院で亡くなった場合についてご紹介します。
愛猫が自宅で亡くなった場合
まずは、猫の体をきれいにしてあげましょう。よだれや目ヤニ、耳あかなどを取り除きます。目が開いていることもありますが、無理に閉じさせる必要はありません。
次に、遺体を安置するための箱やペット用ベッドを用意します。傾けると体液が出てきてしまうことがあるため、水平に寝かせるようにしてください。遺体を移動させるときも、肩やお尻の下に手を入れて、そっと持ち上げるようにしましょう。体の下にペットシーツを敷いておくと安心です。また、体の周りに保冷剤を置くと、腐敗を防ぐことができます。
愛猫が病院で亡くなった場合
病院で亡くなった場合は、獣医師や看護師が遺体のケアをしてくれます。体液が出てきてしまわないような処置もしてもらえるので、お任せしておけば大丈夫です。その後、自宅に連れ帰って安置用のベッドや箱に寝かせてあげてください。
なお、自宅で亡くなった場合も、つらくてケアができないというときは病院に相談してください。無理はせず、できる範囲できれいにしてあげましょう。
愛猫の見送り方 飼い主さんの事情に合わせて
猫の葬儀は、そのほとんどが火葬のみをする直葬が多いです。火葬についてもいろいろな方法がありますので、飼い主さんの事情に合わせて、見送り方を決めるといいでしょう。あまり長く悩む時間はとれませんから、事前にどうするのか考えておくことをおすすめします。
ここでは、代表的な火葬の方法をご紹介します。
合同葬
ペットの葬儀社に、ほかのペットと合同で火葬をしてもらいます。自宅まで遺体を取りに来てもらうことも可能です。ただし、ほかのペットといっしょに火葬されるため、お骨を受け取ることは基本的にできません。
個別葬
ペットの葬儀社に、個別で火葬をしてもらいます。多くの場合、希望すればお骨を受け取ることができます。
また、この場合であれば、お葬式を行うこともできます。生前、愛猫をかわいがってくれた方などをお呼びしたり、お花を用意したりして見送ってあげるのもいいでしょう。
移動火葬車
自宅や指定の場所まで移動してきてくれる「移動火葬車」もあります。お骨も引き取れますが、自治体によっては条例で規制されていることもあるので注意が必要です。
自治体に依頼する
自治体に依頼をすれば、民間のペット葬儀社に依頼するよりも安価に火葬をしてくれることが多いです。ただし、ペットをどのように扱うかは各地域によって異なります。提携のペット霊園などが火葬をするケースもあれば、有料ごみとして焼却炉で燃やされるケースもあります。どのような対応なのか、事前に確認しておきましょう。
ペット葬儀社の中には悪質な業者も
ペットの葬儀社の中には、不当な高額請求をしてきたり、お骨を丁寧に扱わなかったりといった悪質な業者もいます。
ペットを亡くしたばかりのときに、業者の良しあしを見極めるのは難しいことですから、あらかじめ動物病院の先生やペットを飼っている知人などに、信頼できる業者を紹介してもらっておくといいでしょう。
愛猫とのお別れ 十分な下調べを
最後のお別れは、やり直しができません。後から、「やっぱりお骨を引き取っておけば良かった」「違う葬儀社を利用すれば良かった」などと後悔することがないよう、十分な下調べをしておきましょう。
愛猫が亡くなった後は、気持ちがとてもデリケートになっているはずです。傷心の中で、さらに気持ちが傷付くことがないように、家族全員が納得のいく方法で見送ってあげてください。
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