愛猫を失った悲しみ つらいペットロスを癒やすには
特別な時間をいっしょに過ごしてきた猫を亡くすのは、非常につらいことです。深い喪失感から、ペットロスになってしまう方もいるでしょう。このような心の痛みを癒やすためには、いったいどうすればいいのでしょうか。
無理に前向きになろうとしない
人生をともにしてきた猫が亡くなったとき、悲しみを覚えるのは当たり前のことです。無理に前向きになろうとする必要はまったくありません。時間をかけて、ゆっくりと猫と過ごした時間を思い返したり、悲しんだりする時間を過ごしましょう。
同じ悲しみを抱える家族と愛猫の思い出話をしたり、友人や知人に気持ちを話したりするのもおすすめです。「この人なら、気持ちをわかってもらえるだろう」と思える人と話し合ってみましょう。
しかし、言葉にするのがつらいときは、無理に話をする必要はありません。一人でゆっくりとした時間を過ごすのもおすすめです。
のんびり過ごしながら 心身の回復を
愛猫を失った悲しみから、普段どおりの生活が送れなくなってしまうこともあるでしょう。「思うように家事や仕事ができない」「深夜になっても眠れない」といった悩みが起こることもあります。
しかし、これは仕方のないことです。「きちんと暮らせていない」「怠けている」などと思ってしまわないようにしてください。のんびりとした時間を過ごしながら、心身の回復を待ちましょう。
ペットロス つらい気持ちを癒やすには
もしも、あなたがペットロスに陥った場合、無理に立ち直ろうとする必要はありません。しかし、つらい気持ちを癒やす方法はあります。ここでは、ペットロスの癒やし方をご紹介します。
霊園や自宅で愛猫を供養
気持ちを落ち着かせるためには、猫の供養をしたり、霊園で供養をしたりするのがおすすめです。自宅に祭壇を作って、今までどおりご飯やお水をあげることは、愛猫の供養になるだけでなく、自分自身の気持ちを癒やすためにも役立ちます。生前と同様、猫との時間を作りましょう。
愛猫の形見のアイテムを作る
気持ちのよりどころとなる形見のアイテムを作るのも、ペットロスを癒やすのに役立ちます。
メモリアルキーホルダーやペンダントは、ペット霊園でも取り扱いがありますし、インターネット上でも販売されています。また、商品の中には、お骨や猫の毛を使って作れるキーホルダーやアクセサリーなどもあります。
このようなアイテムを身に付けておくことで、「いつもそばにいてくれる」と感じられるのではないでしょうか。
新しい猫 笑顔をもたらすきっかけに
愛猫が亡くなった後、すぐに次の猫を迎えるのは抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。しかし、少し気持ちが落ち着いてきたら、新しい猫を迎えることを検討してみてもいいかもしれません。新しい猫を迎えたとしても、それまでの時間をともにしてきた愛猫を忘れるわけではないのです。
新しい猫は、きっと笑顔をもたらすきっかけとなってくれるでしょう。新しい猫の中に亡くなってしまった猫の面影を感じたり、「生きていたら、友達になれたかな」などと考えたりすることは、愛猫の供養にもなるはずです。
ペットロスの渦中にいるあいだは、「あんなにつらい別れを経験するなら、もう猫を飼うのは嫌だ」と思われるかもしれません。しかし、猫との思い出の中には、悲しみよりもずっと大きな喜びがあったはずです。天国へ行ってしまった愛猫も、飼い主さんが悲しみの中に長く沈んでいるよりも、笑顔を取り戻して楽しく過ごしていけることを望んでいることでしょう。
ありのままの悲しみを受け止めて
ペットロスは、決して悪いことではありません。愛猫を思って悲しみの時を過ごすことも、愛猫を思い出しながら形見の品を作ることも、それは過去に捕らわれているのではなく、未来に向かって歩き出すために必要なステップのひとつなのです。
ネガティブに考えず、ありのままの悲しみを受け止めましょう。そして、またいつか新しい猫を迎え入れ、猫のいる生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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